恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/20(土)黒門亭 第3218回

2018年10月20日 | 噺とか
土曜の休日、午前中にちょっとした用が2件重なり、自由になったのが午後1時。
天気もいいのでどこか出かけるのもよかったのですが、
季節の変わり目ということもあって、体調がイマイチ。
長丁場にならない黒門亭第2部へと向かいました。
午後2時前につくとすでに行列ができており、開場時には満員札止めに。
やはり菊之丞師匠がトリというのが大きな理由でしょうか。

扇ぽう「子ほめ」
市 童「真田小僧」
小ゑん「鉄千早」
-仲入り-
喬之助「出来心」
菊之丞「明烏」

市童さんの「真田小僧」は途中で切らずに最後まで。
通常の寄席だと切ってしまうバージョンばかり聞いているので、
久しぶりに最後まで聞くことができました。

小ゑん師匠の「鉄千早」は2回目。
前回は彦いち師匠との二人会で聞いたのですが、
その時から比べるといくらか手直しされてバージョンアップしたのかな?
知ったかぶりするマクラから入り、途中まで古典の「ちはやふる」かなと思わせておいて、
途中から一気に鉄道落語のムードへ変調するあたり、黒門亭のコアな客にも大うけ。
古典の改作というべきか新作というべきか。
とにかく聞いていて楽しいお話。

喬之助師匠は、浅草で行われている真打披露興行のエピソードをマクラで。
師匠であるさん喬師匠が馬風師匠を相手に珍しくしくじった噺を披露。
本題は「出来心」を「花色木綿」の部分まで。
先ほどの「真田小僧」同様、黒門亭ではこういう噺をしっかりと聞くことができるわけで。

トリの菊之丞師匠はネタ出しで「明烏」。
先日、末廣亭の昼席で小満ん師匠で聞いたばかりですが、
やはりこういう廓話を演じる菊之丞師匠の色気は何とも言えませんね。
ところどころにあるくすぐりも絶品。

黒門亭にはたびたびうかがっていますが、満足度はやはり高いですね。
ただ、札止めとなった会場の圧迫感はやはり窮屈です。
椅子席に慣れてしまっている体にもよろしくない。
その辺の我慢をするのと、満足度とを天秤にかけねばならないのが黒門亭でしょうか。

恐懼謹言。
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