恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

12/7(月)池袋演芸場昼席(主任:柳家花緑)

2020年12月07日 | 噺とか
平日に仕事が午前中しかないというチャンスは年に何回もあることではないのですが、
今日がちょうどその日に当たったもので、寄席へと足を運びます。
当初、友の会チケットを使って末廣亭に行くつもりでいたのですが、
開場が少々早い末廣亭だと、途中からの入場になってしまう。
せっかくなら前座さんから、という思いもあったり、
はたまた顔付けに影響されたこともあって池袋へ。
休日明けの月曜日、寄席はそんなに混んでいないだろうという読みもあり。
実際に開場後は10人前後とコロナ禍にあっては平常通りの池袋演芸場。
それでもトリのころには20人超になって程よい入りでした。

「からぬけ」       八楽
「本膳」         圭花
「一目上がり」      市好
「漫才」         ロケット団
「健康診断に行こう!」  つくし
「町内の若い衆」     甚語楼
「紙切り」        正楽
「棒鱈」         菊之丞
「千早ふる」       はん治
「漫談」         ぺー
「鮑のし」        一朝
-仲入り-
「粗忽長屋」       勧之助
「紀州」         鉄平
「俗曲」         小菊
「文七元結」       花緑

【夜の部も少々】
「道灌」         市松
「権助魚」        美るく
「堀の内」        乃ゝ香
「漫才」         にゃん子・金魚
「二十四孝」       市馬
「桃太郎後日譚」     百栄
「紙切り」        楽一

昼夜ともに新二つ目の市好さんと乃ゝ香さんがお目見えしました。
どんどん新しい二つ目さんが増えてきますね。
名前が変わったりすると、どうもなかなか覚えられない昨今。

つくし師匠の「健康診断へ行こう!」は初めて聞いた新作でした。
なんとなく医師会かなんかから依頼でもされたような感じの噺ですが、
笑いはそこまで多くないものの、下げはしっかりと考えられた噺かな、と。

甚語楼師匠も久しぶりですが、こちらも安定の「町内の若い衆」。
いやー、もっと寄席でお見掛けしてもいい師匠ですね。
私が会ってないだけかもしれませんが。

菊之丞師匠の「棒鱈」も何度目かですが、相変わらずいいですね。

はん治師匠の「千早ふる」は初めてかな?
どうしても師匠特有の口調が「妻の旅行」と重なってしまうのはいかんなぁ。

トリの花緑師匠は「文七元結」でした。
先日、文菊師匠で「芝浜」を今シーズン聞いてしまいましたので、
なんとなく冬の二大巨頭を聞いてしまったような。
前半部分は大きく省略して、お久が佐野槌に身を寄せるところから。
印象としてはさらっとしながらも、重要な部分はしっかりと押さえて、
スピード感があって、花緑師匠独自の演出もあってとても楽しい一席でした。
んー、人によって演じ方は変わりますが、時間制限のある昼席のトリでなかったら、
もっと違った花緑師匠の「文七元結」が見られたかもしれません。

昼席の後、もう少しだけ、と居座りました。
市馬師匠の「二十四孝」は演題こそ知りながら初めて。
百栄師匠の「桃太郎後日譚」も名作ですね。
後に出てきた楽一さんは、鋏試しが「桃太郎」といいつつ、
百栄師匠の「後日譚」をテーマに切っていましたよ、と。

本来ならば夜席の最後までいたいのですが、
コロナ禍で再入場できなくなった池袋演芸場、居座り続けるのもなかなか厳しく、
後ろ髪引かれつつ途中でおさらばいたしました。

冬もこれから本格的になってくると、
落語の演題も冬を感じさせるものがどんどん増えていきますね。
そんなことを楽しみにしつつ、次に備えます。

恐懼謹言。

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