恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2022/04/01 池袋演芸場昼席(主任:三遊亭天どん)

2022年04月03日 | 噺とか
満開の桜も徐々に散り始め、
4月のスタートは肌寒い1日となりました。
新たな年度のスタートの仕事も、
午前中で切り上げて池袋へ向かいます。
耳の調子も相変わらずながら、
気分転換も必要というわけで。
前回の寄席は鈴本でしたが、
マイクを使う関係もあって、
微妙に耳に違和感があり、
ならば、とマイクのない池袋へ。
3月の新作の会も行きたかったのですが、
残念ながら時間が取れず。
とはいえ、4月上席は天どん師匠のトリで、
なかなか見応えがありそうなので、
こちらも期待しつつ。

「狸の札」     ごはんつぶ
「星野屋」     わん丈
「時そば」     馬るこ
「音楽」      のだゆき
「弥次郎」     小せん
「熊の皮」     圓菊
「漫才」      ロケット団
「無精床」     歌武蔵
「幸せの黄色い旗」 茜
「太神楽」     翁家社中
「レプリカント」  小ゑん
 -仲入り-
「宿へゴースト」  花いち
「鹿政談」     龍玉
「紙切り」     楽一
「百年目」     天どん

前座のごはんつぶさんは秋から二つ目になることが決まっています。
狸の札の中でも色々と独自性を出して、
早々に会場の笑いを誘っていました。
二つ目になっての改名はどうするのか、
気になるところです。

続いてのわん丈さんは、
昨年11月に亡くなった円丈師匠から、
天どん門下に移籍するまでの経緯を、
マクラであれこれと。
こんなこともあろうかと早いうちから、
円丈師匠からは移籍先を考えておくよう言われたようですね。
名前が変わって「わんどん」にならなくてよかった、と。
続いて娘さんの幼稚園受験の話に移り、本題へ。
星野屋、あまり聴いたことのない噺なのですが、
わん丈さんの巧みさの光る一席でした。

くすぐりたっぷりで楽しい馬るこ師匠、
髪型を変えネタも進化したのだゆきさん、
淀みなく気持ちの良い小せん師匠、
襲名後はじめて聞く圓菊師匠、
毒と時事ネタたっぷりのロケット団、
久々に支度部屋外伝ではない歌武蔵師匠、
新作講談の茜先生はおなじみのネタで、
翁家社中は久々の夫婦共演をみました。
そして、仲入りは小ゑん師匠。

時間のある仲入りのこの出番では、
色々な噺をかけてくるだろうなと期待し、
久しぶりのレプリカントでした。
聞くのは2回目かなと。楽しい一席に満足。

花いちさん、新作落語ではかなりの活躍を見せていますが、
私はあまり聞く機会がなく、久々です。
田舎の宿に出てくる幽霊の噺で、
演題は公式HPに記載がありました。
本当にたくさんのレパートリーがあり、
機会を見つけてあれこれと聴いてみたいものです。

ヒザ前の龍玉師匠もさすが。
なんとなく軽い噺が多いイメージですが、
池袋だとこういう噺も聞けるのかな。
先日の鈴本のトリも非常に良く、
ここのところ個人的には急上昇。
話の世界に引き込まれますね。

紙切りの楽一さんは、
鋏試しの「土俵入り」に続き、
「奈良の鹿」「虎」を切り抜かれました。

トリの天どん師匠、前日のTwitterでは、
春の噺をやると予告されていたので、
「花見小僧」とか「刀屋」あたりかなー、
と踏んでいたのですが、「百年目」を。
この噺もなかなか聞く機会がないため、
すごく久しぶり。
天どん師匠の奇抜な新作もいいのですが、
愉快な人々を描いた古典もいいですね。
鳴り物もないって賑やかなシーンから、
最後の旦那が番頭さんと話すシーンも、
なんとなくしんみりしてていい感じ。

満足のうちに幕が下りて昼の部終演。
夜のトリはきく麿師匠で、
出演者もかなり豪華なのですが、
さすがにそこまで居残るわけにもいかず。
それでも昼の4時間、たっぷりと楽しませてもらいました。
マイクがない方が、耳にもよかったかも。
1日も早くストレスなく演芸を楽しみたいものですね。

恐懼謹言。

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