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前回からの続き、という形で。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/db/f3548dd2bdc9057ab95364bb5f0a1cfc.jpg?1646116939)
突発性難聴の発症から7週間経ちました。
週で数えると何ともわかりにくいですが、
2月が終わるということを考えると、
だいぶ時間がだったなぁ、と。
症状も本当に少しずつ、少しずつ改善、
というレベルです。
鍼治療には週2回通いつつ、服薬、
というリズムは相変わらず。
劇的な改善は見られないのが現実です。
そんな中で落語を聴きに行きました。
前回は鈴本の少し広めの会場で、
マイクを使った音が耳に響き、
コンパクトな会場を、ということで、
亀戸をチョイスしました。
本来は圓楽師匠のトリでしたが、
入院中ということもあって、
代わりに兼好師匠に。
おまけに、人気者の萬橘師匠も出るため、
会場は膝送りが発生する大混雑でした。
会場時間には既に8割方埋まっていました。
コロナ禍というのが嘘のような盛況。
演目は以下の通り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/db/f3548dd2bdc9057ab95364bb5f0a1cfc.jpg?1646116939)
「八九升」 けろよん
「堪忍袋」 兼太郎
「二階ぞめき」 萬橘
−仲入−
「猿後家」 全楽
「徂徠豆腐」 兼好
前座はお初お目にかかるけろよんさん、
円生一門おなじみの前座噺です。
というか、落語協会の寄席などでは、
ほぼ聞かない噺だろう思います。
やはり差別的な表現があるからですかね。
右耳がほぼ聞こえない私も、
引っかかりはあるものの、
別に気を悪くするでもなく、
これはこれでいいんだと思います。
楽しく聞かせてもらいました。
続く兼太郎さんは2度目かな?
昨日、コロナワクチンを接種したそうで、
心なしか顔が赤らんでいるような?
かなりグイグイと迫るような高座で、
お馴染みのお客さんにはいいかもですが、
個人的には少々圧が強すぎかなー、と。
悪くはないものの、肩に力が入っていて、
もう少し気楽に聞きたかったなーと。
また機会があれば印象も変わるはず。
満員の熱気溢れる会場ならではなのかも。
続いて萬橘師匠。
以前、一度亀戸で見た時は、あんまり?
な印象でしたが、さすがの人気者。
場内の期待感もなんとなく違います。
実際に今日一番の印象に残る高座は、
この萬橘師匠だったかも。
ウクライナ情勢を巡る他愛のない話から、
マインクラフトで遊ぶ子供の話をしつつ、
本題へと入っていきます。
仲入りの出番で「二階ぞめき」とは。
若旦那の奔放さから、振り回される番頭。
どれもコミカルで大変に面白い。
これを聞けただけでも来た甲斐がありました。
仲入りのあとは全楽師匠。
この方は初めてですね。
「猿後家」も多く聞く噺ではないものの、
なかなかに笑いの多い噺で好きです。
テンション低くはじまりつつ、
最後は大いに盛り上がって高座を降りる。
楽しい高座でした。
気になったのは、言葉の問題で、
女将さんが怒るところで、
「キレる」という言葉が出たところ。
細かい言葉まで気にはしないものの、
耳に残りました。
トリの兼好師匠は「徂徠豆腐」。
この噺、講談の琴調先生から何度も聞き、
あらすじなど把握しているのですが、
落語で聞いたのはこれが初めて。
おそらく、落語のスタンダードではなく、
兼好オリジナルのくすぐりなども入り、
コミカルに、かつほろっと泣けるように、
そんな演出の入った徂徠豆腐でした。
噺がちょうど2月末が舞台なんですね。
講談との細かい設定の違いなど、
比較しても楽しめる一席でした。
難聴については次回以降に続きます。
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