恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/18(金)天満天神繁昌亭 昼席

2017年08月20日 | 噺とか
大阪へ行ってまいりました。たまには上方落語を、と。
2年前のこの時期にも観光できたことがあったのですが、
今回で2回目になります。
大阪唯一の定席ということで、事前に前売りを買っていってきました。

二 葉「つる」
三四郎「YとN」
文 華「落語講座+小噺」
いわみせいじ「似顔絵」
恭 瓶「大安売」
松 枝「七度狐」
-仲入り-
あさ吉「鯉盗人」
三 風「桃太郎」
福 矢「青菜」
鶴 笑「あたま山」

夏休み親子ウィークということもあって、お子さんも多く来場。
ほとんどの座席が埋まっている盛況ぶりでした。
しかし、こうしてみると多くの落語の噺は上方のものが江戸に移植されて、
というのが多いんですねぇ。
普段は江戸落語で慣れているので、知っている噺も少し印象が変わります。
いや、本来はこっちが元祖なわけなんですが。

・二葉さん「つる」、は江戸の噺と大して変わりません。
 ただ、登場人物がやっぱり違うんですね。

・三四郎さん「YとN」は新作落語。
 この方は笑点の若手大喜利で何度か見ていましたので、知ってるなーと。
 寺の跡取り息子と病院の跡取り娘が結婚して、業務提携・・・みたいな噺。
 いやいや、これは面白かった。

・文華さんは子供向けに落語の所作やストーリーの解説などを中心に。
 江戸落語と共通するところもあればそうでないところもあり。 
 聞いていて、へーと思うこと多々。

・いわみせいじさんは漫画家で、唯一2年前にもここで拝見していました。
 漫画家さんが寄席に出るというのも驚きなのですが、
 驚きの方法で次々と似顔絵を仕上げていくのはまさに名人芸。

・恭瓶さんの「大安売」、東京でもよく聞く噺ですが大枠は一緒。
 細かいところの描写が違うのはなるほどなーと。

・松枝さん「七度狐」は、上方落語らしく三味線を入れた「はめもの入り」でたっぷり。
 下座さんと演者さんの息がしっかりあってないとできない芸当ですよね。
 こういうのはすごいなぁと改めて感心します。
 本題に入る前のフリップを使った怖い話も大うけでした。

・あさ吉さんの「鯉盗人」は小噺ですが、それをゆっくりと。

・三風さん「桃太郎」も大筋は同じ。関西弁でやるとまた印象も違うもの。
 マクラで東京の子供は上品だ、とおっしゃってましたが本当かなぁ。

・福矢さんは「青菜」でした。イワシじゃなくておからなんですね。

・笑鶴さん「あたま山」これがすごかった。
 ザーッと大筋を話してしまって、最後の最後に人形を使って「あたま山」の描写を演じる。
 しかも森山直太朗「さくら」の歌にのせて。
 こういうのって東京じゃ見られないですよねぇ。
 驚きました。

やはりいろんな文化の違いのある上方落語。
楽しませてもらったひと時した。

恐懼謹言。
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