恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/24(土)末廣亭昼席(主任:春風亭正朝)

2020年10月24日 | 噺とか
一昨日に続き、今度は昼席の末廣亭に。
これも「友の会」の更新手続きをして2枚の招待券を所持しており、
10月末までの期限ということが大きな理由でして。
こんなに短期間に二度足を運ぶのも珍しいんですが。
さすが土曜ということもあり、開場前に30人以上の列が。
それでも会場の中は半数以下の入りという状況。
これまたコロナ禍の恐ろしさですね。

「まんじゅうこわい」 扇ぱい
「こうもり」     ぴっかり☆
「音曲」       ジキジキ
「真田小僧」     馬るこ
「MCタッパ」    わさび
「漫談」       ぺー
「松山鏡」      歌笑
「宮戸川」      玉の輔
-仲入り-
「奇術」       ダーク広和
「平林」       世之介
「替り目」      さん八
「漫才」       にゃん子・金魚
「時そば」      さん喬
-仲入り-
「引っ越しの夢」   正太郎
「紙切り」      楽一
「権助芝居」     馬の助
「無精床」      南喬
「粋曲」       小菊
「明烏」       正朝

前座の扇ぱいさんの「まんじゅうこわい」は時間の関係で途中まで。
こういうパターンに出くわすのは2回目ですが、どうなんでしょうね。
あと、話の始まりが誕生日で人がたくさん集まるシーンからなのですが、
仮にこの噺の部隊が江戸時代だとすると、誕生日を祝う風習は日本にはないのでは。
仮に明治期の話でも同様だと思いますが・・・。
いろいろなバリエーションがあるものです。

ぴっかりさん、久しぶり。
「こうもり」は社会人作家の方が作った新作のようですね。
面白い噺なのですが、ちょっと客席のガサゴソで集中して聞けず。
改めてしっかりと聞きたいもんです。

馬るこ師匠、前回は夜席でしたが今回は志う歌師匠の代演で個々の出番。
マクラが同じだったのでもしやとも思いましたが、噺は変えてきました。
新作にも期待していたのですが、この「真田小僧」も絶品。
やはり力のある噺家さんだと思います。

わさび師匠、久しぶりにお見掛けしました。
アシンメトリーな髪形になってからは初めてでしょうか。
かつてと印象変わりますね。
浅草演芸ホールに西村経済再生担当大臣が視察に訪れた際、
15分だけ時間があるからと高座を見て行かれたんだそうですが、
正蔵師匠でもなく市馬師匠でもなく、間に挟まれた自分だったと。
おまけに新作をかけてしまって、微妙な空気になってしまったそうな。
そんなときの一席を、ということで「MCタッパ」という噺。
いわゆる「パリピ」の若者に老夫婦が弟子入り志願をするという楽しいストーリー。
調べてみると、今日聞いたのは途中までのバージョンかな?
楽しい新作でした。ぜひともフルで聞いてみたい。

仲入り後の正太郎さんは正朝さんの弟子で、来年の真打昇進が決まっていますね。
交互出演ではなく単独での出番。
ここで「引っ越しの夢」がでてきましたが、これもまた絶品でした。
真打昇進を控えてますますその実力の高まりを感じられます。
おそらくこの日で一番の笑いを取っていたのでは、と思います。

トリの正朝師匠は廓話で「明烏」でした。
ここのところ結構この噺に出くわす機会が多いものです。
冷静に考えるとずいぶんとすごい噺なのですが、
世間知らずでウブな若旦那の振り回される様子がなんともおかしい噺です。
客席にもお子さんの姿はなく、まさに大人が楽しむ一席なのでありました。

食事ができておなかにものを入れることができればこのまま夜までいたいのですが、
さすがにそれも厳しいもので、昼席の終幕とともに撤収いたしました。

のんびりとした客席で楽しめる寄席、いいですね。
満席の活気のある寄席もいいんですが。

恐懼謹言。

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