[異形編]
室町時代。姫なのに男子として育てられた左近介は、応仁の乱でのし上がった残虐非情で恋人を死に追いやった父を殺そうと決心した。やがて父の鼻に癌が出来た時呼ばれた八百比丘尼は七日で特効薬を持ってくると言う。その比丘尼は、左近介とそっくりであった。父を殺したい左近介は寺に向かい比丘尼を殺すが、そこは時間が狂い逆行する閉ざされた世界・・・。
初出:『マンガ少年』(1981年1月号 - 4月号)
[生命編]
2155年。テレビプロデューサー青居は、視聴率を取るためにクローン人間をハンターに撃たせる番組を考え、哺乳類のクローン技術の研究所があるアンデスの山奥に向かうが、・・クローン技術を持つ三千年前に空の果てから鳥の姿でやって来た精霊の子孫に、自分のクローン人間を大量生産されてしまう。そして・・殺人番組の標的にされる。・・逃亡中に出会った少女ジュネ、アンデスからやって来た鳥女、・・・青居は罪滅ぼしの為にクローン人間培養工場を爆破し、撃たれて死ぬ。
初出:『マンガ少年』(1980年8月号 - 12月号)
(19/09/02撮影)
何度か描き換えた編も多いようですが・・、読み終えました。
興味深い編がいくつかあり、理解し辛い編もあり・・、でも、長いシリーズを描き続けた力に感心します。
火の鳥の血を飲むと永遠の命を得るようですが・・、長さではなく、どの様に生きるか・・という事でしょうか。