「絡まりあう”謎”と”嘘”その周縁をさまよう男。
愛、信仰、運命——。この世界を生きる意味。」
「僕は今、正常だろうか?僕が求めているのは、何だろう?
アパートの一室で発見されたある”緊縛師”の死体。重要な参考人として名前があがる桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれていた女性だった。疑惑を逸らすため、麻衣子の指紋を偽装する富樫。全てを見破ろうとする同僚の葉山。だが事態は、思わぬ方向へと突き落とされていく。犯人は誰か。事件の背後にあるものとは、一体何なのか。やがて、ある”存在告白”が綴られた驚愕の手記が見つかり——。」
あとがきには
「・・薄い霧の中で、ぼんやりとした光が、つまりそれぞれの人生の断片が、重なり合うような物語。そういう小説を——この物語の一連のテーマも含めて——ずっと書いてみたかった。・・」
展開が速く、前後関係が入り組んで・・、難解でアダルトな小説でした。
(19/09/12撮影)