海外の局との交信を主とした運用に成ると通信が可能な沢山の周波数帯を使用する事と成り、其々の周波数帯により日本とのパスが開けるエリアや時間帯は其々に異なる。自局が運用出来る(アンテナが有る)周波数帯が多ければ多い程、効率的な運用をする為には其のすべての周波数帯に、目配せが出来ねば成らず其れを自分の耳だけを頼りに運用すると成ると自ずから限界がある。
其処で私の場合はインターネットのDXクラスターを利用する訳だが此れも各種あり其々に特徴がある。先ず此れと言う目的無しの状態で各周波数帯を自力でDX局を探して居る時には自分の聞いて居る周波数帯以外で取り溢しが無い様にMultiple DX SCAPE と言うクラスターを表示させ常に他の周波数帯でQRVする局の動向掌握する様にして居る。
此のクラスターは大半が日本人に寄って情報がアップされて居る事から日本の誰かが受信出来る(日本からパスの有るDXエリア)情報で有り急遽QSYすれば交信出来る可能性は高い。反して海外サイトのDXクラスター情報は(例えばDX Summit等)は全世界からDX情報がアップされる為に情報量としては非常に多いが其の同時間帯で日本で必ず聞こえる確証は無い為に知るべき情報では有るが慌ててQSYしたが御本尊は聞こえず本来狙って居たDX局を取り逃がすリスクが常に伴う。前者は情報が時系列で並んで居るが其れとは別にLOWバンド(1.9~7MHz帯)WARCバンド(10,18,24MHz帯)とHIバンド(14,21,28MHz帯)のブロック別に表示されて居て目的別に見分けられ対応が早く取れるのが特徴だが現在の様にコンディションが悪い時期には全体的に書き込み情報量が少ないので良く見て判断しないと可成り以前の情報が残って居て(2~3時間前の運用情報等)慌ててQSYして聞いたら既に相手はQRTして何も聞こえ無いという失敗は私の場合は良くある。
良く似た物にDX SCAPE JA-ALLと言うDXクラスターが有るが此れは完全なマルチバンドでQRVされ、然も日本で地域差が有っても必ず何処かで聞こえて居るDX局の情報が時系列順にアップされた物で目標相手が定まってジックリ取組む場合の他の周波数帯のDX局の動向チェックには(刻々とリアルタイムの情報が書きこまれて居るので)便利で有る。然し此の二つのクラスターは私の好みの問題だが画面構成が単調で私の様な色付きが好きな小父さんには一寸物足らない感じがする。
私は其の事から通常はDX Summitと言うDXクラスターを愛用して居るのだがデザイン的にも画面的にも見易いので重宝して居る。此のクラスターは画面を切換る事に寄って全ての周波数帯の時系列の運用情報を一つの画面で表示も出来るし周波数別に表示も出来るので便利だが実際の追撃体制に入ると途中で画面を切替える時間が煩わしく感じるので最初はMultiple DX SCAPEを使用して運用情報を知ったら次にDX Summitで目的の周波数帯の画面に切替えて状況を把握する様にして居る。勿論二台のパソコンで二つのクラスターを別々に監視する場合も結構有る。
昔からDXを楽しむ人は昔はDXクラスターが無かったので夜討朝駆けが日常で受信に継ぐ受信でDXingをして来たので「DXクラスターを使うのは邪道だ!」と言われる人も居られるが私も其の時代にDXを始めたのでお気持ちは良く解るのだが何の世界もそうだが時流の流れに逆らう事は其れをカバーする為に数倍の努力をせねば成らず、大変な労力を費やす事に成るので私は受け入れる事にして居る。アマチュア無線は所詮個人の趣味なので自分の思う様に楽しめば良い訳で両者はお互いに自分達の考えを言ったり押し付けたりする必要は無く、其々が好きな様に楽しめば良いと思うのだが?現代で効率良いQSOを望むならDXクラスターは必要不可欠なアイテムと私は思って居る。
今日の午後からの交信
T88QR(21,SSB) V63FA(18,SSB) YV1AAA(18,CW)
Y16T(21,CW) R26MDXC(18,CW)