昨晩も夢に出て来た小林無線の業務用受信機「DH-8」を私は未だに忘れる事は出来ません。話は随分昔の話で多分1968~9年頃であったと思いますが就職先の大阪から帰省すると我家の兄の無線卓に此の受信機と八重洲無線のFL-50のセットが鎮座して居ました。当時は先進的な局でFL-100BとFR-100BのセットでSSBを運用している局も居ましたが当時は未だA3の電波形式も混在する時代で送信機は兎も角として製造から年数は経って居ましたがアマチュア局に於いてプロ用受信機は憧れの的でましてや其れが小林無線の受信機と成ると格別な物でした。
私は学生時代に開局して3ヶ月位すると兄が可成り馬鹿でかい(体積はTXー88Dの倍くらい有った)テンのプロ用受信機を手に入れ高校三年生の時期にはTX-88Dと此の受信機で無線局を運用して居ましたが年式が古いタイプで真空管はGT管を使用した物でしたが9R-59や59Dとは比較に成らない性能で結構悦にいって居ましたが此のDH-8の周波数の安定性と此の面構えを見て惚れ惚れしました。此の受信機はA1とAMモードにしか対応して居なかったのでプロダクト検波回路を組み込みSSBを受信して居ましたが十分に満足が行く性能を有して居ました。
其の後1~2年して大阪の会社を退社して徳島の実家で無線局を再開する段階では其の受信機は無線室から姿を消して居たので其の事を兄に聞いたら私の学校の無線クラブの先輩から「大学に進学し暫くは自宅に居ないので無線機のエージングを兼ねて在学中はお宅でお守りをして下さい」と頼まれてお預かりしたらしく2年程でお返したとの事・・・・
其の受信機は夏と正月の休暇に私が実家に帰省した時には良く使用して居たので其の性能は十分に知っていたので数年後に持主に兄が「お譲り頂けぬか?」お話したら既にお金持ちの方に売却した後で其の方は「アマチュア無線を楽しむと言う寄り無線機のマニアの方だったので多分手離さないだろう」との事で諦めた経緯が有りました。今から約50年前の其の当時は憧れの受信機でしたが多分現在のトランシーバーと比較すると性能的には劣るかも知れませんが?矢張りプロ用の無線機だけに其の雰囲気は今の無線機には無い物であり且つ今手に入れ難い事も有って自分の気持ちの中で憧れが有るのでしょう時々は此の受信機が未だに夢の中に出て来ます。此の受信機に出会う前後にBC-779やBCー1004CやSP-600JXのOEM生産の受信機を見たり聞いたりする機会は何度も有りましたがメカ機構等には興味は有っても正直言って購入したい意欲は湧きませんでしたが此の受信機だけは今でも手頃な値段の物が有れば是非シャックに於いて時々は短波帯を聞いてみたいと今でも思って居ます。
私の実家の兄の会社の倉庫には今でも私が使用したテンの受信機やSP-600JXとKWM-2Aが置いて有り甥に「其の無線機をくれ」と言えば喜んで「持って帰って」と言うと思いますが今の私にはガラクタ以外の何者でも無く、全く興味は有りませんが小林無線の業務用の受信機だけは永遠の憧れ物と成って居ます。
DH-8の受信機の写真は現存せずインターネットの写真を拝借しました申し訳有りません。万一問題がある場合は申し出て頂ければ削除いたします。
今朝は何時もよりは少し早い4時前に起き出して此処1週間前から続いて居る3.5MHz帯から聞き始めた。昨日からCWのDXコンテストが始まって居るのでDXの信号は結構入感して居るが其の分コンテストに参加している局も多いので日頃より呼掛け合戦が激しく当局の様な非力な電波は相手に届いては居ない感じ・・・
当方の電波が弱い事も当然だがEUの局の日頃の場合は近い周辺国よりはJAの方が遥かにDXなので両者が同時に聞こえたら多分JAの方をピックアップすると思うのだが?DXコンテストの場合は定められた期間内に如何に数多くの局と交信するかの競争なので一般的には信号の強い局からピックアップして楽に局数を稼げる手法を取るので今朝の様な状況下では通常時よりも応答率が悪く3.5MHz帯での運用は06:30JST頃に早々と諦めて14MHz帯へQSYした。
此の時間帯の14MHz帯のコンディションは各DXに対しては少し早い時間帯だが今朝の私の狙いはカリブ海と中米と南米大陸の上側(北部)にある日頃は余りQRVの少ないエリアとの交信が目的なので其々のエリアに対するコンディションが上がり切る前の競合が少ない早い時間帯を狙わなくては交信の可能性が無い為に選択したのだがDXクラスターにアップされた局の周波数をチェックしても其の信号の存在は解るのだがとても呼掛けれる状態では無く07時頃までは待機状態で漸くカリブ方面の信号が了解出来る状態に成ると同時に呼掛ける東日本側と西日本側の相手に対するパスの地域差が思ったよりも大きく信号の強い局(此の1週間以内に交信出来た局)とは数局と交信出来たが後は呼掛けても反応無しで在ったり昨日と同じで余り呼掛けられないJA局の極隣接周波数に於けるハイパワーでの「CQ Test」の連発に目的のDX局の信号が潰されて聞こえない状態が続き当局の無線設備では「此れは 適わん無理、無理」と諦めて8時前には早々と無線機の電源を落として閉局した。