私の住む徳島県阿南市は全国有数の『早場米』の産地で、早くも水田作りが始まり掛かっています。私も農家の子として生まれましたが、私が子供の頃は梅雨が始まる頃に田植えをして収穫は9月下旬から10月初旬頃に行われて居た様に記憶して居ますが調度此の時期は台風が襲来する時期と重なる事から収穫が台風の影響を受けない様に最近は5月に田植えをして8月中旬頃に収穫できる早場米に近在の農家は段々と移行して行った様です。
私は農家に生まれましたが長男ではなかった事で現在は農業とは全く無縁と成りましたが、家の前を流れる那賀川の河川敷を毎日散歩していて最初の写真の堰堤の上を水が流れ始めた事で近在の水田作りの作業が始まった事が解かります。確か四月の初めまでは写真の左側に写って居る円形のゲートが上がっていてコンクリートの堰堤を歩いて渡れましたが此のゲートが下がった事に寄り堰堤の上流側の水位が上がり写真には写っていませんがゲートの上流側の右奥から北岸用水を通じで阿南市の北側の平野部の水田を潤す水が供給され稲作に貢献して居ます。
最初の写真の奥の水面部が山間部から水が平野部に流れ出た場所で広大なデルタ地帯の扇の要に当たる部分で此処から始まる那賀平野の中央部を此の那賀川は流れ後11Km程で紀伊水道へと流れ出て居ますが其の那賀平野の北側は北岸用水路が南側は南岸用水路が此処を起点として延々と続いて海に出ます。
我家は此の南岸側にあって写真の二番目は我家の前(北側)と南側を流れる南岸用水路で此の時期は流れが可也早く、其の水深は1.5m以上で大人でも落水すると中々這い上がれない大変危険な川と成ります。最期の写真は家の30mほど先(西側)に在る水門で白濁している右側の水門を流れた水が我家の南の庭先を流れ、蛍が生息して居る水路となり、写真の様に本流とは可也の水位差が在るので此の川の下流から遡上する若鮎が本流側にジャンプして上流に向かう事から此処でジャンプする若鮎を網で捕まえる人で毎日賑わい、中には徳島市内から来られる人も居る程の『知る人ぞ知る』鮎のスポットと成って居ます。
話が可也、脱線しましたがソロソロ此の近辺の水田に水が入り、其の後に田植えが始まり五月の下旬に成ると我家の庭先に蛍が飛び始め、枇杷の実が実ると初夏の始まりと成り、水田の苗は成長して此の周辺は緑の絨毯を敷き詰めた状態と変身し、其れは見事な景観と変わります。そして其の時期が田舎で生活する者には1年を通して一番良い季節と成ります。