今回の大相撲初場所はジョージアから来た栃ノ心が14勝1敗で6年振りの平幕優勝を飾りました。私は大相撲には全く興味が無かったので(多分今の若い世代の人は殆どが興味が無いと思われる)大相撲中継を見る事は全く有りませんでしたが家内が夕食の準備の時にラジオをよく聞いて居て好取組の時等はリプレイ画面を良く見る為に私が見て入るチャンネルを時々奪われて居ました。
家内の祖父はお寺の住職で朝のお勤めが終わると1日中着物姿で正座して居たそうで其の生活の中で大の楽しみは大相撲中継で自分で各力士の成績表を作る程気合が入って居たそうで子供の時期に相撲中継が始まると夕方の楽しみにして居た子供番組は見せて貰えず渋々お付き合いをさせられた様で其の影響が少し残って居るのか?女性としては珍しく大相撲に抵抗感は無いようです。
私も小学校の低学年辺りまでは子供の遊びとして相撲を取ることは有りましたが小学校高学年以降は友達と相撲を取る事も無くなりテレビで見る様な裸で廻しを着けて本格的な土俵で相撲をした経験は一度も有りません。寧ろ人前で裸に成るのは格好悪いしダサイと思う様な世代でした。然しながら昔から神事を兼ねた相撲が国技で有る事に異論は有りませんが其の大相撲力士の成り手が少なく成り大半の実力力士を結果的に外国人任せにする現在の相撲協会のあり方に批判的でしたし国技と云うなら国がもっと全面的にバックアップして現在の状態に成る前にもっと梃入れすべきで有ったと思いますし正直失礼な話ですが相撲力士上がりの方々に任すのでは無く国として他部門の優秀な人材を投入して相撲協会を運営すべきと考えます。
良く相撲関係の人から外国人力士に「相撲世界での横綱としての品格が無いとか?」言われますが其々に違った言葉や教育や文化や環境の中で育って来た若い人達に独特で非常に繊細な日本伝統文化を理解させるのは可也難しい事が解かって居ながら外国人力士を安易に導入したのも其の教育を
怠って来たのも相撲協会の筈、其の責任を差し置いて何を言うか!と腹立たしいし昨今の横綱の暴力問題に端を発した現在の相撲協会の対応処理の現状を見て居ると一般の常識社会から見ると考えられない対応と無能力振りに呆れてしまう。
其の様な中で今回の栃ノ心は一度体の故障で挫折を体験しながらも努力を重ねての平幕での初優勝に館内から物凄い拍手が湧き起こった。私が特に感動したのは優勝インタビューの中で彼は言葉少ないながらも常に周りに対する感謝の言葉が聞かれた事に外国人力士にも此の様な人材が居る事に感動した。どうぞ慢心する事無く今後も相撲道に精進して貰いたいものである。家内などは彼の映画俳優のニコラス ケイジに似た顔付きと筋骨隆々の体付きに加えて此のインタビューで感動して一度にファンに成った様だ。現在の相撲協会のゴタゴタと迷走の中にあって栃ノ心が初優勝し実に爽やかな千秋楽になった事は何か神の御加護であった様な気がして成らない。