昨日は私の兄の法事があり家内と二人で実家に向かいました。昨今の新型コロナウイリス感染問題も有り、大人数での行事などは自粛すべき時期なので姉は如何すべきか?随分と考えあぐんだ様でしたが私達にとっては大切な兄の7回忌の法要、次の機会となると13回忌の法事と成り兄弟で一番年下の私でも其の時は79歳に成るので存命である確証など無く、年上の兄や姉に至っては順当に行けば其れ以上に集れるかどうかは?不確かで此れは何が何でも遣って於かねば成らないと云う事に成りました。
然し今までの実家での法事と成ると少なくても25名以上は集るのですが現在の状況下で此れだけの人間が集って法事を行なう事は到底無理なので近い親戚である私達兄弟夫婦と姉の弟夫婦と実家の家族を合わせた10名が実家に集り法事を執り行いました。実家の各種の行事を行なう14畳の部屋に全員がマスク着用の上に各人が1.5m以上の間隔で其々が座り、お坊さんの読経もマスク着用で行なわれ換気も適時行いながら今までに無い様な法事と成りましたが何とか終える事が出来ました。
其れにしても月日の流れは早いもので兄が別の世界に旅立って早くも満6年が過ぎて仕舞いました。存命ならば満80歳を迎えて居た筈の兄が74歳で旅立ちましたが元気であったら多分、色んな趣味の世界を楽しんで居たに違いなく、其の中で特に晩年は現役時代に休止状態だったアマチュア無線に可也力を入れ、ずっと継続して居た私の無線設備に負けまいと力を入れて数年間で屋敷に4基のタワーを立て、最期には途方も無い自分が篭に乗って上がれるエレベーター付きのタワーの建設計画を練って居ましたが残念ながら実現する事無く天国に旅立って行きました。
現在、古い危険だった2基タワーは撤去し、電力払い下げの菱形のタワーと和歌山のOMさんから頂いて持ち帰って立てたクランクアップ・タワーが残り、兄が一番熱心にQRVして居た144MHz帯のパラレル二段のアンテナは其の侭の状態に置かれ環境計測の会社事務所の一角にある8畳程の無線室は其の侭の状態で残して居るとか?姉の話では『仕事と寝る時以外は何時も此の部屋に入り浸って楽しそうに過して居たので其の部屋を弄ったり整理する事は出来ない。』との事、そう云えば私が偶に実家に行くと仕事中でも『隣の部屋に行こう』と誘われ一度入ると2~3時間は無線談議に花を咲かせ途中で帰る事が出来なかった。
兄が存命なら御互いが刺激をし合いもっと活発にアマチュア無線を楽しんで居たに違い無いと思うのだが最近の私の無線活動は下降線の一途を辿って居る。今日の法事で兄の遺影を見ながら兄弟が其々の兄との思い出に耽ったと思うが、私の場合は兄と歳が一番離れて居た事と共通の趣味があった事で兄弟の中で一番接点が多く世話に成る事も多く、兄の存在が無ければ学生の身分でアマチュア無線の個人局の開局などは到底無理で其の事では非常に感謝し尊敬もして居る。
今回はこじんまりとした今までとは違った兄の7回忌の法事と成ったが、親しい人達の集りだったので私が知らない兄の武勇伝なども飛び出して思い出話に花が咲いた。