共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

天岩戸開き

2014年01月02日 17時15分42秒 | 日記
寒川神社の拝殿の前にある神門(しんもん)には、例年初詣の時期になると門上の高欄にねぶたが飾り付けられます。これはただのお賑やかしではなく、ちゃんと青森ねぶたの職人さんが、この神門を飾るために毎年新たに制作しているものです。

毎年、須佐之男命(すさのをのみこと)の八叉蛇(やまたのをろち)退治や日本武尊(やまとたけるのみこと)の熊襲(くまそ)討伐といった古事記に基づく内容ものもが飾られますが、今年は天岩戸(あまのいわと)の物語が選ばれました。

ちょっと小さくて分かりにくいと思いますが、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が弟の須佐之男命の乱行に心を痛めて天岩戸の中に隠れてしまって世が闇に包まれてしまったので、天岩戸の御前で天宇受売命(あめのうずめのみこと)が面白おかしく舞い踊り、神々が大笑いしているのを訝しんだ天照大御神が岩戸を少し開けたところを、控えていた手力男命(たぢからをのみこと)が空かさず岩戸に手をかけ引き開けて、世に日の光りの輝きが再び放たれた瞬間を表した作品です。

私が撮影していた時に、時間的な関係だと思いますが、少しずつ西に傾いていく日の光りがちょうど岩戸から顔をだした天照大御前の御姿を煌々を照らしていました。正に天照大御神が自ら光を放つが如くに見えて、何とも神々しい光景となりました。こんな瞬間に立ち会えるなんて…今年は何かいいことがありそうです(後厄も脱するしな…(#□Д□)=○)*`Д゜)・;' )。
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相模國一之宮

2014年01月02日 16時25分58秒 | 日記
昨日は厚木市の鎮守社を参拝しましたので、今日は神奈川県の総鎮守をお参りすることにしました。ということでやって来たのは、言わずと知れた相模國一之宮・寒川神社です。

元日を避けて参詣したというのに、境内は今日も御覧のような押すな押すなの人、人、また人でごった返しています。とにかく人の流れに乗っていないと、行くも帰るも儘ならないような状況です。今年は特に、新年のカウントダウンをtvk(テレビ神奈川)で生中継したこともあって、例年以上の人手のように見受けられます。

ところで、新年早々ですが小言を。

先ず、神社というのは言わずと知れた『神域』です。だから、そこにペットを連れてきてはいけません。ですが、参道を見回してみると、まあ小さい犬を抱いて鳥居を潜ろうとする人の多いこと。

鳥居の手前から『ペットを連れて入らないで下さい』と何度も書いて知らせてあるのに、気付いていないのか大して問題意識を持っていないのか、そんな注意書きもどこ吹く風、それでも最終関門である神門の前で警備員に咎められると、「うちの○○ちゃんはお利口さんだから問題ありません!」と逆ギレしだす始末…。

いいでしょうか、世界中の神様も大概そうですが、日本の神様は特に『穢れ(けがれ)』を嫌います。だから、神前に進むには先ず手水舎で手水を使って手と口とを清めるわけです。でも、ペットにはそれは出来ませんよね?まして人間と違って厠を使わずそのまま糞尿をしてしまいますから、そういった意味でも神前を汚してしまう恐れがあるわけです。それが主たる理由ではありませんが、そういった意味でもペットを連れて神域に入ってはいけません。

それから、拝殿の前に並んで少しずつ賽銭箱に近づいてくると、ある程度近くなった辺りからやたらと小銭が、しかもかなりな速度で宙を舞います。つまり、賽銭箱に辿り着く前に、並ぶのに飽きた人達(だけではないかも知れません)が小銭を投げてよこすためです。

これもよくよく考えれば分かりそうなものですが、例えば他人様にお金を渡す時にも投げてよこしますか?ということです。ましてや相手は神様ですから、投げてよこすなんて失礼極まりないことです。

それから、二礼二拍手の後で、ギュッと目を閉じたまま長々と手を合わせて何事か念じている方がいますが、初詣では個人的な願い事はしないものです。神前ではただ、

《払い給い、清め給え、神ながら、守り給い、幸え(さきわえ)給え》

と祝詞を唱えて終わりましょう。

今年、これから初詣に行くという方は、くれぐれもペットを同行せず、お賽銭は賽銭箱に静かに落として、心静かに祝詞を奏上しましょう。
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