今年の春の発表会…といっても、例年3月のはずが今年は5月になってしまいましたが…で、中学生の生徒に《ラ・フォリア》を弾かせることにしています。通常ヴァイオリンの発表会で《ラ・フォリア》というと、イタリアバロックの巨匠の一人アルカンジェッロ・コレルリ作曲のソロ・ソナタを奏するのですが、今回はそれではなくて、もう一人のイタリアバロックの巨匠アントニオ・ヴィヴァルディ作曲のトリオ・ソナタを演奏することにしています。
一応御存知ない方のために、トリオ・ソナタというのは、ソロ・ソナタがメインになる楽器(我々の場合にはヴァイオリン)と伴奏に当たる通奏低音(チェンバロやポジティフオルガンといった鍵盤楽器に、チェロやヴィオラ・ダ・ガンバといった低音弦楽器がセットで付くのが一般的)とで成り立っているのに対して、文字通りトリオの形で演奏するものです。今回はヴァイオリン2挺と通奏低音に(電子ですが)ポジティフオルガンとチェロ、それにテオルボというギターの前身楽器を交えて演奏します。
多くのクラシックの楽曲は、作曲家が楽譜に書いた音譜の通りに演奏されます。しかしバロック時代の楽曲は、基本的には楽譜に基づいて演奏するのですが、実はジャズのように、楽曲に奏者がある程度装飾を加えながら演奏できる余地が残されていて、その装飾の付け方に奏者のセンスが出るのです。
今回は折角通奏低音にも凝ったので、装飾やニュアンスの付け方にもいろいろと工夫をしたいと思って、あれこれ思索を廻らしたり、実際に楽器で弾いてみたりしているのですが、今のところなかなか「これ」といった感じが掴めていません。
それで、参考にするためにYou tubeを開いていろんな動画を観てみたのですが、やっぱり何だかしっくりくるものがないのです。まあ、最終的には自分達で考えたものを演奏しないと何かの丸パクリみたいになってしまうのですが、ある程度ヴァリエーションに決まりがあるとはいえ、やはりセンスの問題は並大抵なものではありません。そうこうしているうちに「5月なんてまだ先♪」なんて言っていると意外と早く間際になってしまったりしますから、その前までに生徒と二人で何とか考えなくてはいけないので、実は先生、若干焦っております…。
今のところ「これはいいな」と思えた動画があったので載せてみました。アメリカ人の演奏なので若干おふざけが過ぎる感も否めませんが(笑)、かなり上手いです。こんな感じで演奏できるように、師弟共々頑張ります!
The Sebastians -- La Folia (Vivaldi)
一応御存知ない方のために、トリオ・ソナタというのは、ソロ・ソナタがメインになる楽器(我々の場合にはヴァイオリン)と伴奏に当たる通奏低音(チェンバロやポジティフオルガンといった鍵盤楽器に、チェロやヴィオラ・ダ・ガンバといった低音弦楽器がセットで付くのが一般的)とで成り立っているのに対して、文字通りトリオの形で演奏するものです。今回はヴァイオリン2挺と通奏低音に(電子ですが)ポジティフオルガンとチェロ、それにテオルボというギターの前身楽器を交えて演奏します。
多くのクラシックの楽曲は、作曲家が楽譜に書いた音譜の通りに演奏されます。しかしバロック時代の楽曲は、基本的には楽譜に基づいて演奏するのですが、実はジャズのように、楽曲に奏者がある程度装飾を加えながら演奏できる余地が残されていて、その装飾の付け方に奏者のセンスが出るのです。
今回は折角通奏低音にも凝ったので、装飾やニュアンスの付け方にもいろいろと工夫をしたいと思って、あれこれ思索を廻らしたり、実際に楽器で弾いてみたりしているのですが、今のところなかなか「これ」といった感じが掴めていません。
それで、参考にするためにYou tubeを開いていろんな動画を観てみたのですが、やっぱり何だかしっくりくるものがないのです。まあ、最終的には自分達で考えたものを演奏しないと何かの丸パクリみたいになってしまうのですが、ある程度ヴァリエーションに決まりがあるとはいえ、やはりセンスの問題は並大抵なものではありません。そうこうしているうちに「5月なんてまだ先♪」なんて言っていると意外と早く間際になってしまったりしますから、その前までに生徒と二人で何とか考えなくてはいけないので、実は先生、若干焦っております…。
今のところ「これはいいな」と思えた動画があったので載せてみました。アメリカ人の演奏なので若干おふざけが過ぎる感も否めませんが(笑)、かなり上手いです。こんな感じで演奏できるように、師弟共々頑張ります!
The Sebastians -- La Folia (Vivaldi)