共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

哀悼

2014年01月06日 13時01分46秒 | 日記
今朝、私がピアノサポートしている愛川町在住のアーティスト・未来あいこさんの御母堂様が彼岸に発たれました。

長く癌を患っておられて、去年の夏に伺った話では「2014年のお正月は迎えられないでしょう」という宣告をうけていたとのことでしたが、御家族の介護の甲斐あって年末には一時帰宅をして、御家族で紅白歌合戦を御覧になれ、新年の御挨拶も叶ったのだそうです。

去年の元日に寒川神社に初詣に向かっていた時、偶然相模線の中であいこさんの御両親を含めた御家族皆さんとバッタリ御一緒になって、一緒に鳥居をくぐってお参りをしたことがありました。その時から夏過ぎくらいに御自宅に伺った頃までは御自身の御御足で歩いてみえていましたので、病気のことは伺っていながらも、傍目にはお元気そうのお見受けしていました。それが冬に入った頃にお宅にお邪魔した時には、一時帰宅されてもずっと床に伏せったままでおいで、あいこさん自身も「宣告通りになるかも知れません」と、ある程度覚悟はしておられるようでした。

今朝、フェイスブック上に御母堂様が身罷ったことが掲載され、各方面からお悔やみのコメントが続々と寄せられていました。いろんなコメントがありましたが、一様に書かれていたのは「お正月をみんなで迎えられてよかったですね」というものでした。私も、末期の様子を具に見ていた者として、本当にそう思います。

私も、阪神淡路大震災の年に母を子宮癌で、東日本大震災の年に父をスキルス性胃癌で亡くしましたが、彼等が味わった痛みや苦しみを想像することは出来ません。ただ、それぞれの死に顔は、それまでの苦痛から解き放たれたように穏やかだったことだけはよく覚えています。他人様の親御さんのことについてとやかく言うことではありませんが、できればあいこさんの御母堂様の最期も安らかな御顔をされておられれば…と願わずにはおられません。

年明けからいくつかライブの予定もありますが、先ずは最期のお別れを、悔いの残らないように送って差し上げてほしいと、陰ながら思っています。この場を借りて、改めて御母堂様の御冥福を御祈念申し上げたいと思います。

合掌。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする