今日、かなりヒヤリとした出来事がありました。
私が本厚木駅に着いて階段を降りていたら、後ろからカンカンカンカン!という騒しい靴音が響いてきました。何だろうと思ったら、真っ金々の頭のヲネエチャンが、手にしたスマホから一切目を離さずに、ものすごい勢いで駆け下ってきていたのです。
元々ああいう喧しい靴音が嫌いな私は、それでも少し気を使って徐々に階段の端の方に寄りながら階段を降りていました。そうして、あと3段くらいで降りきる辺りでその騒々しい足音が近づいて来たかと思った次の瞬間『ドン!!』という衝撃と共に前方につんのめってしまいました。そうです、ちょうど避けた方向にそのヲネエチャンも走ってきていて、左肩に思いっきりぶつかっていったのです。
幸いすぐ横に手摺りがあったので、そこにつかまって最悪の事態は免れたものの、これで楽器でも背負っていたらどうなっていたかと思うと俄に腹が立ってきて、「ちょっとアンタ!」と結構な音量の声で呼び止めてしまいました。しかし、当然ながらヲネエチャンはそそくさとした歩みを止めることなく、一目散に自動改札に向かっていったのでした。
内心『何という不躾な奴め!』と思いながら、私も自動改札に向かって歩いていきました。ところがここで、嘘のような出来事が起きたのです。
ヲネエチャンが自動改札を通り抜けようとして、読み取り部にICカードをタッチした瞬間…
『ピンポーン!ピンポーン!チャージして下さい。ピンポーン!ピンポーン!チャージして下さい。』
という音声と共に、ガチャン!と自動改札のゲートが閉じたのです。ヲネエチャンは一瞬たじろいでいましたが、面倒臭そうに眉間にシワを寄せながら身を反転させて清算機に向かおうとしたところに…私が立っていたのでした。
ハイ、そこからは私の先生業の本領発揮でございます。煮えたぎる頭をどうにかこうにか整理しながら
「貴女、御自身の不注意で他人と接触事故を起こして、揚げ句無言で立ち去るとはどういう了見でいらっしゃるの?貴女の御両親はどのような幼児教育を貴女に施されたのかしら?貴女がぶつかったのが、たまたま私のように多少足腰に安定感のある人間だったからよかったようなものの、これが杖をついたお年寄りや妊婦さんだったら、只事では済まされませんよ。」
その間も相手は自動改札の中にいるので、改札内には『…チャージして下さい』の音声が流れまくっていました。ヲネエチャンは「はぁ?」と多少キレ気味でしたが、さすがに警報音が鳴り止まないので駅員が駆け付けてきて事情を聞いてきました。
私は事の顛末をかい摘まんで説明しました。すると「うるさいわネ、大体アタシがアンタぶつかった証拠があるのぉ?」と逆ギレしてきたのです。さすがにこれには呆れました。
すると階段の方から「その女の人は2~3人にぶつかりながら階段を降りていましたよ。」という声がしました。振りかえると若い駅員さんが、車椅子補助の板を手にして歩いてきました。何でも車椅子乗車の介助を終えて、私が降りていたのと反対側の階段を降りてきたところだったそうで、真正面から一連の事態を目撃してくれていました。この証言で勝敗は決したのでありました。
最終的にそのヲネエチャンは、階段という危険な場所で私以外にも2~3人の人とぶつかっていたことに加えて、昨今問題になっているスマホを操作しながらの『ながら歩き』をしていたことも咎められるという、散々な結果に終わったのでありました。
何をそんなに急いでいたのか知りませんが、自ら撒いた種で、恐らくとんでもない遅刻をしたのでしょう。まあこれを機に、スマホの取り扱い、並びに、他人に迷惑をかけた時にきちんと謝るということを、骨身に染みて学習してもらえれば何よりです。
私が本厚木駅に着いて階段を降りていたら、後ろからカンカンカンカン!という騒しい靴音が響いてきました。何だろうと思ったら、真っ金々の頭のヲネエチャンが、手にしたスマホから一切目を離さずに、ものすごい勢いで駆け下ってきていたのです。
元々ああいう喧しい靴音が嫌いな私は、それでも少し気を使って徐々に階段の端の方に寄りながら階段を降りていました。そうして、あと3段くらいで降りきる辺りでその騒々しい足音が近づいて来たかと思った次の瞬間『ドン!!』という衝撃と共に前方につんのめってしまいました。そうです、ちょうど避けた方向にそのヲネエチャンも走ってきていて、左肩に思いっきりぶつかっていったのです。
幸いすぐ横に手摺りがあったので、そこにつかまって最悪の事態は免れたものの、これで楽器でも背負っていたらどうなっていたかと思うと俄に腹が立ってきて、「ちょっとアンタ!」と結構な音量の声で呼び止めてしまいました。しかし、当然ながらヲネエチャンはそそくさとした歩みを止めることなく、一目散に自動改札に向かっていったのでした。
内心『何という不躾な奴め!』と思いながら、私も自動改札に向かって歩いていきました。ところがここで、嘘のような出来事が起きたのです。
ヲネエチャンが自動改札を通り抜けようとして、読み取り部にICカードをタッチした瞬間…
『ピンポーン!ピンポーン!チャージして下さい。ピンポーン!ピンポーン!チャージして下さい。』
という音声と共に、ガチャン!と自動改札のゲートが閉じたのです。ヲネエチャンは一瞬たじろいでいましたが、面倒臭そうに眉間にシワを寄せながら身を反転させて清算機に向かおうとしたところに…私が立っていたのでした。
ハイ、そこからは私の先生業の本領発揮でございます。煮えたぎる頭をどうにかこうにか整理しながら
「貴女、御自身の不注意で他人と接触事故を起こして、揚げ句無言で立ち去るとはどういう了見でいらっしゃるの?貴女の御両親はどのような幼児教育を貴女に施されたのかしら?貴女がぶつかったのが、たまたま私のように多少足腰に安定感のある人間だったからよかったようなものの、これが杖をついたお年寄りや妊婦さんだったら、只事では済まされませんよ。」
その間も相手は自動改札の中にいるので、改札内には『…チャージして下さい』の音声が流れまくっていました。ヲネエチャンは「はぁ?」と多少キレ気味でしたが、さすがに警報音が鳴り止まないので駅員が駆け付けてきて事情を聞いてきました。
私は事の顛末をかい摘まんで説明しました。すると「うるさいわネ、大体アタシがアンタぶつかった証拠があるのぉ?」と逆ギレしてきたのです。さすがにこれには呆れました。
すると階段の方から「その女の人は2~3人にぶつかりながら階段を降りていましたよ。」という声がしました。振りかえると若い駅員さんが、車椅子補助の板を手にして歩いてきました。何でも車椅子乗車の介助を終えて、私が降りていたのと反対側の階段を降りてきたところだったそうで、真正面から一連の事態を目撃してくれていました。この証言で勝敗は決したのでありました。
最終的にそのヲネエチャンは、階段という危険な場所で私以外にも2~3人の人とぶつかっていたことに加えて、昨今問題になっているスマホを操作しながらの『ながら歩き』をしていたことも咎められるという、散々な結果に終わったのでありました。
何をそんなに急いでいたのか知りませんが、自ら撒いた種で、恐らくとんでもない遅刻をしたのでしょう。まあこれを機に、スマホの取り扱い、並びに、他人に迷惑をかけた時にきちんと謝るということを、骨身に染みて学習してもらえれば何よりです。