共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

茶湯器

2018年02月20日 19時50分04秒 | スピリチュアル
今日も一日、麗らかな日和に恵まれました。いつの間にか梅の花が見頃を迎えていて、道行く人々の目を楽しませてくれるようになりました。

今日は用事があって都内まで出かけていました。すると、ひょんなことから昔お仕事をご一緒していた方と再開したのです。双方あまりの懐かしさに思わず大笑いしてしまいましたが、その方の御自宅が近いということで、お言葉に甘えてお邪魔させて頂くことになりました。

そこからはもう、ひたすら積もる話に花を咲かせていました。ただ、伺ったお話では何年か前に大病をなさったとのだそうで、今では演奏活動の一線から退かれているとのことでした。

そんな話の中で、ふと

「もしよければ、楽譜や何かをもらってくれないだろうか。捨ててしまうのも勿体無いから、わけの分かった人に持って行ってもらいたいんだが。」

と仰って、目の前のテーブルいっぱいにいろいろなものを持ってみえたのです。楽譜は言うに及ばず、陶磁器やら着るものまで次から次へと積み上げられていったのですが、さすがにそれだけのものを手にぶら下げて帰るにはあまりに厳しいものがありました。

なので、今日は取り敢えず嵩高の少ないものを中心に頂くこととなりました。その中にあったのが、この茶湯器です。

この深紅の茶湯器は上玉虫塗という塗物で、中塗した上に銀粉を蒔いて、その上から染料で着色した玉虫漆を塗布して仕上げたものなのだそうです。何処の塗物かは忘れてしまったということでしたが、昭和初期に考案された比較的新しい技法の漆塗であると教えて下さいました。

そんな高価な物を頂いていいものかと思いましたが、普段から私が朝晩のお勤めをしていることを御存知だったようで、

「うちみたいにちゃんとした仏壇が無いところにあっても宝の持ち腐れだから、君のお家できちんとしたかたちで使ってくれたら嬉しい。」

とのことで、有り難く頂戴してきました。

先日の



香炉といい今回の茶湯器といい、全く違った方面から仏具が次々と我が家にやって来ています。何とも不思議な現象ですが、これも見えざる力による御縁なのでしょう。

そんなこんなで、我が家の仏壇周りがますます充実してきました。いずれある程度かたちになった時に、まとめてアップさせて頂きます。
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