が、今日は、以前から行きたかった展覧会に足を運びました。ブリヂストン美術館で開催中の《ドビュッシー 音楽と美術~印象派と象徴派のあいだで》です。今年がフランスの作曲家クロード・ドビュッシーの生誕150年であることと、ブリヂストン美術館の開館60周年であることを記念しての展覧会で、パリのオルセー・オランジュリー両美術館との共同企画ということでした。
ドビュッシーという作曲家は音楽史の中で『印象派』という位置付けがされていますが、モネやルノアールといった美術界の印象派とは一世代くらいのズレがあります。この展覧会にも勿論そういった印象派の巨匠の作品も並んでいましたが、今回はどちらかというとドビュッシーと同時代のアンリ・ルロールやモーリス・ドニといった画家の作品が多く展示されています。
全体の構成はHPを御覧いただければ早いので割愛しますが、ドビュッシーの自筆譜が展示される等、総じてなかなか興味深いものでした。音声ガイドでいくつかドビュッシーの作品を聞くこともできましたが、特に《グラドゥス・アド・パルナッスム博士》の音源でピアノを演奏していたのが、ロシアのピアニストで作曲家のセルゲイ・ラフマニノフだったのにはビックリしました。
ただ、順路の案内があまりきちんと出ていなかったがために音声ガイドの順番と一致しない方向に行ってしまって、後になって気がついて戻って見直すということを何回かしてしまいまったのが残念でした。こういうちょっとしたことって大事です。
内容としては、ドビュッシーの音楽と人間性がいかにして形成されていったかが垣間見えるかなり興味深いものですので、御覧になってみては如何でしょうか。
《ドビュッシー展》HP