共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

哀悼

2015年01月19日 21時41分05秒 | 日記
今朝、小田原の教室にいらしている大人の生徒さんから、お母様の容態が急変して他界されたという連絡がありました。

正直驚きました。つい最近も、通っているデイケアで他のお年寄り達とレクリエーションに参加して、最後に全員で《ふるさと》を合唱した時にキーボードで伴奏をされたという話を聞いたばかりでした。

かつてこのお母様と生徒さんとで、一度だけでしたが発表会に出演したことがありました。お母様が、その当時ヒットしていた《千の風になって》がお好きでいらして、全く音楽の心得のなかったお母様が見様見真似でピアノの鍵盤を右手の人差し指一本で追いながら弾いているという話を伺ったので、「それならば一緒に出られるような形に直して共演しましょう!」ということで、それ用に楽譜を作って練習をして頂いて、御御足のお悪い中ながら何度か教室にもお運び頂きました。

お母様にとって入るタイミングが難しかったりしていろいろと苦戦しましたが、それでも本番当日にはお洒落をして舞台に上がって頂いて、娘さんのヴァイオリンと一緒に見事に共演を果たされました。私もお母様の隣で連弾するかたちで伴奏させて頂いていて、感動したことが今でも忘れられません。

デイケアで《ふるさと》を演奏されていたのも、その発表会で演奏出来たことが自信になった部分があったようでした。そういった意味では、私なりにお母様のお役に立てたのかも知れないな…と思うことができました。それだけに、突然の訃報は残念でなりません。

今はただ、お母様の御冥福を心から御祈念申し上げたいと思います。そして、お好きでいらした《千の風》の詩のように、御家族を暖かく見守って頂きたいと願うばかりです。

合掌。
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滅多にやらないので…

2015年01月18日 20時20分55秒 | 日記
金曜日に、昔の生徒さんの御子息が一ヶ月間だけヴィオラでレッスンにみえることになったことを書きました。何故そんなに短期間なのかというと、実は3月始めに行われる音楽大学の入学試験に間に合わせたいという、たっての御希望があったからでした。私としても、そんな短期間で大丈夫かな?という不安がないわけではありませんが、折角未来ある若者が志したことですから、何とかその一助になれれば…ということでお受けしました。

そして課題となっているのが、カール・シュターミッツの《ヴィオラ協奏曲第1番ニ長調》の第1楽章です。当初は、結構難しい曲だし、高校まではヴァイオリンを主科としてやっていたということでしたので、楽譜の読み方も含めて、こんなギリギリの時期にいきなりヴィオラに転向大丈夫かしら…という不安がありました。ところが実際に会って弾いてみてもらったら、副科でヴィオラを手にしていたことがあるということで、楽譜の読み方も問題なさそうでしたし、持ってきていた楽器もなかなかいいものでしたので、もしかしたら今から根詰めて練習したら何とか出来るかも知れないな…という気持ちになれました。

ただ、音楽大学の入試では完全暗譜が必須事項なので、ただ弾けるようになるだけでなく完全に覚えるところまでやらなければいけません。そういった意味では厳しいレッスンになると思いますが、それは本人も覚悟してくれていると思いますので、こちらも頑張らなければなりません。大学時代の記憶を引っ張り出しながら、何とかものにできるようにお手伝いしようと思います。

音源がなかなか見つからなかったのですが、往年の名手ウルリヒ・コッホの演奏している音源があったので載せてみました。いかにも古典派らしい明快な作品ですが、弾く側からしてみたら随所に難所が待ち構えています。第1楽章だけとは言え、カデンツァまで丸暗譜させなければいけませんから、私も頑張ります!

Carl Stamitz - Viola Concerto in D-major, Op.1
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喉を通ったもの

2015年01月17日 23時45分06秒 | 日記
原因不明の高熱から解放されて一週間以上経ちますが、何だかいまだに食欲が回復しません。というか、お腹が空いている感覚はそれとなくあるのですが、いざ食べ物を目の前にすると、相変わらず込み上げてきてしまうのです。特に油の臭いは以前からあまり得意ではなかったのですが、あの高熱以来ますます苦手になっているような気がします。

そんなわけで、今日辛うじて喉を通った食べ物が、このわかめそばだけでした。それでも、奥で揚げている天ぷらの油の臭いと戦いながら、ちょっと必死になって食べた感じでしたから、何だかとても疲れました。

こんな具合では先行きがとても不安なのですが、今は様子を見るしかありません。ただ一つだけ言えることは、『食に喜びのない人生なら無い方がマシ』ということだけでしょうか…。
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今日の《cafe32゜F》

2015年01月16日 21時52分06秒 | 日記
あの原因不明の高熱から、はや一週間が過ぎました。しかしながら未だに食欲不振が改善されず、食の細い日が続いてしまっています。いや、むしろ空腹感はあるのですが、だからといって実際に食べるものを目の前にすると

『…ウップ( ̄△ ̄|||)』

となってしまうので、どうしようもありません。今までに喉を通ったのは、わかめそばやかけそばのような脂っ気のない麺類かウィダーinゼリーのようなもの、そして水やお茶くらいで、栄養価的にどうなんだろうか…と不安に思えてきてしまいます。

そんな不安を抱えたまま伺うのも何だなぁと思いつつ、それでもやはり美味しいコーヒーは飲みたいのでいつものようにお邪魔して、プレーンのシフォンケーキと一緒にお願いしました。食べられるかどうか恐る恐るオーダーしたのですが、シフォンケーキだと脂臭くないため無事に完食することが出来ました。なるほど、こういうものならケーキでも大丈夫なんだ…と、内心ホッとしたのでありました。

昨日、10年くらい前にレッスンにいらしていた女性から久しぶりに連絡があって、今日、当時小学生だった御子息を連れてみえて、高校生に成長した彼のレッスンを短期間ながら担当することになりました。3月頭までにカール・シュターミッツのヴィオラ協奏曲の第1楽章を暗譜させなければいけないので、先ずは私が、大学生の時に弾いて以来放ったらかしにしていた楽譜を引っ張り出して思い出さなければなりません((゜Д゜ll))。

どんな顛末になるのか見当もつきませんが、折角取り組むからには何とかモノになるように、師弟共々頑張ります!
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今日一日の終わりなのに…

2015年01月15日 21時41分45秒 | 日記
今日はまた、関東地方は一段と冷え込みました。午後には氷の混じった雨も降ってきて、時ならぬ轟音を轟かせていたほどです。

足元も悪い中で教室を終えて、さて帰ろうといつものように田園都市線に乗り込み、中央林間で小田急線江ノ島線に乗り換えて相模大野駅まで来て、そこから小田原線に乗り換えよう…と思って下りホームに向かってみたら、何だか様子がおかしいのです。階段を下りていくと、写真のように江ノ島方面に向かう電車が何だかえらく中途半端なところで停まってしまっていて、ホームにいる人達がほぼ一斉に同じ方向に目をやっているではありませんか。

もしや…と思って階段の上から反対側を見てみたら、やはり線路上に人が倒れていました。しかも不自然なことに、ホームから誤って転落したのであれば頭はホームと反対側に向いているであろうところを、頭をホーム側に向けた状態で、しかも線路に対してほぼ垂直に倒れていたのです。

それだけでも何だか異様な光景だったのですが、更に不可思議だったのが、その転落者を線路上に置いたままであれこれと事情聴取を始めて、誰も担架を持って来なかったことでした。別に電車に轢かれて即死したわけでもなく、遠目に見たところでもどうやら意識はあるようでしたので、それならば先ずは転落者をホームに上げるなりしてから事情聴取でも何でもすればいいのではないかと思うのです。そうすれば、もっと早く走行再開できるのに…。

幸い、小田原線方面には各駅停車が停まっていて、しばらくしたら発車のアナウンスがあったので、寒空から解放されたい一心で乗り込んでしまったため事の顛末は見届けていないため、最終的にどうなったのかは分かりません。ただ、小田急で事故が発生した際になかなか運転が再開されないのには、こういった事故処理方法にも問題があるように思えてなりません。

さて、無事に…というわけにはいかないでしょうが、せめて転落者に落ちたこと以外の大事が無ければいいけれどと、今はひたすら祈るばかりです。
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パガニーニって…

2015年01月14日 21時14分05秒 | 日記
今日はアミューあつぎの中にある映画館に行きました。予告が流れていた中で、ちょっと気になった作品があったのです。それが《パガニーニ~愛と狂気のヴァイオリニスト》です。

パガニーニとは1782年にイタリアで生まれたヴァイオリニスト、ヴィオリスト、ギタリスト、作曲家で、今日のヴァイオリン奏法に繋がる超絶技巧的演奏法を確立した天才として名高い芸術家で、同時代に生きたシューベルトやショパン、リストといった作曲家にも影響を与えた人物です。

パガニーニの時代にもなると、当時の熱狂ぶりを詳しく伝えた新聞記事が残されていたりするので、前世代のハイドンやモーツァルトに比べると、だいぶいろいろなことが分かっています。ただ、そこはまだ考え方が18世紀に片足を突っ込んでいる時代ですから、あまりの超絶技巧に「悪魔に魂を売って手に入れたものだ」などと真剣に考える人もいて、中には演奏中にパガニーニの足が地面から浮いていないかどうか足元ばかり見ていた人もいたといいますから、微笑ましいと言うかアホくさいと言うか…。

この映画では彼をイギリス公演に招聘しようとするジョン・ワトソンという指揮者とその家族が、気ままなパガニーニとフィクサー的マネージャーのウルバーニに翻弄されながら何とか公演に漕ぎつけるのですが、その中で、ワトソンの娘で歌手のシャーロットにパガニーニ自作のアリア《私を想っておくれ、愛しい人よ》を歌わせたことが思わぬ騒動に発展して…というお話でした。

感想としては「パガニーニが実際にこんな人物だったらイヤだな…」という感じでした。勿論、ドキュメンタリー作品ではないのである程度脚色する必要もあったでしょうし、紆余曲折も大事なのでしょうが、色事にうつつをぬかしている場面よりも、もう少し音楽家としてのパガニーニの場面もあってよかったのではないかと思うのです。

かつてアメリカで作られた《アマデウス》もツッコミ処満載の作品でしたが、それでも作品中に様々なモーツァルトの作品がちりばめられていて、音楽映画としても楽しめたのでそれはそれでよかったのです。ところが、この作品ではカプリスや《ヴェニスの謝肉祭》といったものの他には、ヴァイオリン協奏曲第4番の第2楽章を元にしたアリアがあるだけなので、音楽映画という感じはあまりしません。しかも背景や衣装は19世紀初頭らしいのに、アリアや協奏曲を伴奏しているオケから、その当時無かったであろうチェンバロやチェレスタの音が聞こえてきてしまうと、その時点で『…何か違う』と思ってしまうのです。

勿論、いい点もあります。何しろ主人公のパガニーニ役が現役ヴァイオリニストであるデイヴィッド・ギャレットで、当て振りではなくちゃんと超絶技巧を演奏してくれますから安心して観ていられます。馬車が行き交うロンドンの街や風俗も、コンサート会場であるコヴェントガーデン歌劇場も、19世紀の様子をきちんと反映した豪華なものになっています。

娯楽作品としてはなかなか楽しい映画だと思います。お近くで公開の折には御覧になってみては如何でしょうか。
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どうしたんだろう…

2015年01月13日 20時24分34秒 | 日記
相変わらず冷たい風が吹いている中、今日は施設の都合で教室が開講出来ないため、ひたすら家の中でヌクヌクしていました。

先週あんなに苦しめられた高熱も去ってしまえば何ということもなく、ひたすらTVをボンヤリと眺めていました。ただ、あの熱以来、どうも食欲が湧かないのです。いや、多分お腹は空いているのだろうと思うのですが、だからと言っていざ買い物に行ったり外食したりしようとすると、いろいろと眺め回した揚げ句

「まぁいいや…」

となってしまうことが殆どなのです。

写真に撮ったような食品サンプルを見ても、何だかときめかなくなっている自分がいます。以前ならサーモンとほうれん草のクリームパスタなんか目にしようものなら喜んで店に入ったでしょうが、今はクリームのことを想像しただけで胸やけがしてきて嫌になりますし、洋菓子も受け付けません。現状で胃が素直に受け付けそうなものといえば、水やお茶みたいなものか、かけそばのような脂っ気の無いもの、お煎餅や羊羹のようなものくらいです。

以前、『これを機会についでにダイエットでもしようかしら』などと呑気なことを書いた覚えがありますが、何だか笑えない感じになっております。いつまでこんな状態が続くのやら…。
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オフィス街の聖域

2015年01月12日 23時59分50秒 | 日記
今日は用事があって都内へ出たこともあって、ちょっと思い立って江戸綜鎮守の神田明神にお参りに行くことにしました。

あまり早く行くとAKB48のメンバーの成人式を境内でやっていて相当ごった返しているはずなので、今日はちょっと順路を変えてみました。神田明神は平安時代にまで遡るという名刹ですが、現在鎮座している場所は江戸時代以降に遷座させられたところですので、それ以前に御社のあったところへ向かうことにしました。

やって来たのは大手町。そう、昨今はパワースポット的に有名になってしまった《将門塚》です。

平安時代中頃に平将門が起こした《天慶の乱》で、将門は自らを『親皇』と名乗って坂東八か国を平定するも朝廷から遣わされた藤原秀郷の奇襲によって討ち取られ、その御首は京都で獄門に曝されました。しかし、その首はさながら生きているかのように目を見開き、夜毎身体を求めて咆哮したといい、三日目の夜に白く光り輝きながら遥か東を目指して飛んでいったといいます。

恐らく挙兵した下総国を目指したのかも知れませんが、それが力尽きて墜ちたのがこの辺りと云われています。やがてその当時の住人の手に寄って塚が築かれ手厚く祀られたのが神田明神で、久しくこの地に鎮座坐していたのですが、江戸時代になって神社社殿は現在の湯島聖堂の近くに遷され、将門塚だけが残されました。

高層ビルが林立する大手町のど真ん中に、ここだけ樹木が生い茂って光を遮っていて、塚の前に供えられた香炉から線香の香りが漂ってくると、やはり不思議な気分にさせられます。ただ、ここ最近TVで取り上げられることが多くなったせいか、今日は家族連れやらカップルやらで無駄に賑わっていました。

それはそれで結構なのですが、ともすると塚の周りでキャアキャア子供を騒がせっぱなしにしたり、どこそこ構わず写メを撮りまくったりしている図を見ると「違うだろ…」と思ってしまいます。

ここはあくまでも、平将門という『日本三大怨霊』の御一方の御霊を鎮めるために、遊行寺二世真教上人が築いた霊場なのです。ですから、こちらもそういったことを弁えたうえで静かに手を合わせるべきところですから、あたやおろそかにはしゃぎ回ったりなさいませんよう御注意願いたいものです。
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避けて来たけど

2015年01月12日 23時59分23秒 | 日記
そんなわけで、大手町の将門塚からバスで御茶ノ水駅まで移動して、そこから徒歩で江戸綜鎮守・神田明神に向かいました。

AKB48の成人式をわざわざ避けて来たのですが、それでも境内には正月並の人出でごった返していました。中には振袖姿もちらほらいたのですが、今日は大黒様の御縁の日ということもあったようです。

「え?神田明神って平将門を祀った神社じゃなかったっけ?」と思われる方もおいででしょうが、実は神田明神には三つのお宮があるのです。それぞれの御祭神は一之宮から順に

一之宮…大己貴命(おおなむぢのみこと)=大黒様
二之宮…少彦名命(すくなびこなのみこと)=恵比寿様
三之宮…平将門命(たいらのまさかどのみこと)

となるわけです。

今日は拝殿の前の大きなお賽銭箱の両脇に大黒様と恵比寿様の格好をした神職の方がいて、何分かおきに手にした鈴と打出小槌を参拝客に向けてシャラシャラと振って下さっていました。少しずつ歩みを進めて私がお賽銭箱に辿り着いた…瞬間、恵比寿様と大黒様がこちら側に向けて鈴と小槌をシャラシャラ~ンと振って下さいました。何かそれだけでもいいことがありそうな気がします?!
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主祭神の舞

2015年01月12日 23時57分51秒 | 日記
境内の一角にある神楽殿では数分おきに神田囃子の生演奏が披露されていて、祭の雰囲気をもり立てていました。

その内、何だかちょっと感じの違うお囃子が始まったので何だろうと思って見てみたら、神楽舞の奉納が始まるところでした。

先ず舞台に現れたのが、写真に写っている大黒天です。打出小槌を振りながらの優雅な舞を披露しました。その後には一人使いの獅子舞が奉納され、何人かの子供達が元日のように頭を噛んでもらっていました。
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割り込みはダメよ~

2015年01月12日 23時56分15秒 | 日記
15時から境内にある巨大な大黒天像の前で祈願祭が始まりました。雅楽の先導で神職と巫女、神楽の大黒様と恵比寿様が茅の輪をくぐって入場し、祭が始まりました。

私は大黒天像の横に避けて見ようと思っていたら、何とそこに宮司さんが!実は避けたつもりが一番の上座にいたらしく、慌てて何処かへ移動しようと思ったのですが、既に周囲はギッチリと人で埋まってしまっていたため、開き直ってその場にいることにしました。

祝詞奏上の後で巫女による舞が奉納されたのですが、上座なので当然のようによ~く見えます。で、邪魔にならないように神職の唱歌のタイミングで写真を撮っていたら、その最中にやたらと私の後ろにいる奴がグイグイと押してくるのです。何だろう(-"-)と思ったのですが、どうやら巫女萌えヲタだったようなので、そのまま捨て置いてやりました。趣味なのは分かりますが、ちゃんとした神事の最中なのですから、そこは慎んで頂かないといけませんよネ。

やがて一連の神事が終わると、また元のごった返し状態が戻ってきました。神楽殿から再び鳴り響き始めた神田囃子の軽快なリズムを背中にして御社を後にしました。
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聞き逃したもの

2015年01月11日 21時36分38秒 | 日記
先週は原因不明の高熱にやられて独り床でウンウン唸っていたのですが、何事も無ければ、本来は都内で開かれたバリトン・トリオのコンサートに行く予定でした。

バリトンと言っても男声歌手Baritoneのことではなく、18世紀に存在したBarytoneという弦楽器です。これは『交響曲の父』と呼ばれるヨーゼフ・ハイドンのパトロンだったニコラウス・エステルハージー候が好んで演奏していた楽器で、そのためにハイドンは、実に150曲を超える数の様々な編成の作品を作曲しました。『交響曲の父』とは言え、ハイドンの交響曲でナンバーのふられているものだけでも104曲ですから、驚異的な数であることがお分かり頂けるかと思います。

このBarytoneという楽器、分類的にはヴィオラ・ダ・ガンバの仲間です。大きさはチェロよりも一回り小ぶりな感じのもので、今日一般的なヴァイオリン族の絃が4本なのに対してこちらには6~7本のガット絃が張られ、指板にはギターのようにフレットがつけられています。

それだけなら別に変ったところはないのですが、画像を御覧頂くと分かる通り、それにしては楽器上部の弦巻き部分に尋常ではない数の弦巻きがズラリと並んでいます。これは実は指板の下に通された金属製の共鳴弦を張るためのもので、多いものでは12~3本もの共鳴弦を持つ楽器もあります。通常の演奏弦を弓で演奏すると、指板下に張られた共鳴弦が共鳴してファ~ンというちょっとエキゾチックな響きが得られます。これは、私が持っているヴィオラ・ダモーレも同じ原理を持っています。

そして、このBarytoneの最大の特徴といってもいい機能があります。この楽器、ネックの裏に窓が開いていて、そこからこの共鳴弦を左手親指で直接弾くことができるのです。そうやって演奏することによって、今日オーストリアに伝わるツィターのようなポロポロとした、いかにもウィーン好みな音色がするのです。つまり、無理を承知で怒られることを覚悟して表現するならば、チェロの指板の裏にちっちゃなハープが付いていて、弓奏しながら爪弾けるようなもの…といった感じでしょうか(こう書くとなんかエグいな…)。

この楽器を含んだハイドンの作品で一番多いのがBarytone、ヴィオラ、チェロというトリオなのですが、その希少な楽器を演奏している日本人のトリオが日本で公演を行うということで、かなり楽しみにしていました。この日本人トリオはチェロではなくてウィーン式コントラバスでの演奏だったのですが、それがチェロとどういった違いが出るのかも聞きどころだったのだと思います。しかし、それもこれも全部、原因不明の高熱と共に過ぎ去りました…。

なかなかいい画像が無かったのですが、ちょうどいい長さのものがありましたので載せてみました。演奏終盤で指板裏の『爪弾き』も見られますので、そこも注目です。

Baryton Trio Valkkoog - Adagio cantabile - Haydn "Birthday" Trio #Nr. 97#
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新年会

2015年01月10日 23時32分55秒 | 日記
今日は愛川町のシンガソングライターみらいあいこさんと親しい仲間うちでの新年会があり、JR相模線の番田という駅まで来ました。病み上がりだったのでお酒はNGでしたが、それはそれで楽しく過ごすことができました。

出てくるお料理は御覧のお刺身を始めとした海鮮ものが中心だったのですが、いざテーブルに運ばれてくると、いい大人が、あれがダメのこれがダメのという話になって、ひとしきり盛り上がるという場面もありました。

実は私も一部の海鮮物がアレルギー的にNGなので、内心出てこないかヒヤヒヤしていたのですが、幸い私のNGに引っかかるものは今回は出て来ず、内心ホッとしたのでありました。食欲にもあまり自信はなかったのですが、結果として私にはちょうどいいくらいの量だったので、そういった意味でもホッとしました。
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久しぶりの更新、並びに、今年初の《cafe32゜F》

2015年01月09日 22時26分32秒 | 日記
日頃、拙ブログを御覧頂いている皆様、甚だ苦々しいことながら、火曜日から昨日まで丸々3日間更新を滞らせておりました。こんな状況になったのは初めてなのではないかと思いますが、実は昨日まで病を得て臥せっておりました。

月曜日に帰宅してから床に着こうかと思った時に、何となく倦怠感があったのですが、まあ一晩寝たら大丈夫だろうと高をくくって、そのまま眠りに着きました。

ところが、翌朝目覚めてみたら猛烈に熱っぽいのです。どうしたことかと体温計を引っ張り出して計測してみたら、何と38℃も発熱していたではありませんか!どうしよう、この日は楽しみにしていたコンサートのある日だったのに…しかし、こんな高熱ではコンサートどころか外出そのものすら到底無理と判断して、泣く泣くチケットをキャンセルしたのでした…(T△T)。

とにかく異様な高熱と全身に広がる倦怠感、そして食欲が全く無くなってしまったことが主立った症状で、咳やくしゃみが出たり、啖が詰まったりといった症状は全く無かったので、素人目にもインフルエンザではない疾病であることだけは間違いないと思いました。

次の日に病院に行ってそのことを伝えて診察を受けると、医者が採血結果の記載されたカルテを見ながら「う~ん…」と固まってしまったのです。そして、搾り出すように出て来た言葉が

「とりあえずインフルエンザじゃないと思うんだけどね…」

『んなこたぁオノレの診立てなんぞ無くても分かっとるわ(#゜Д゜)ヴォケ!!』と心の中でフルボリュームでツッコミを入れながら、それでも病を圧して来たからには何等かの薬は処方してくれるように請求しました。そして出て来たのは…解熱剤と抗炎症剤だけでした。

『んだよ、これならマツキヨでイヴとルル買ったって一緒ぢゃねいかぁっ!』という荒み切った心を抱えて帰宅し、やっつけ仕事で処方された薬を飲む…ためには何かを食べなければいけないのですが、試しに頂き物のユーハイムのバウムクーヘンがあったので2cm角くらいに切って口元へ持っていったところで

『…ウップ…( ̄△ ̄|||)』

となって敢なく断念し、結局、唯一喉を通ったみかん入りゼリーだけを食して、辛うじて投薬に漕ぎつけたという有様でした。

明けて木曜日、熱を測ってみたら39℃!

『オイ!逆に発熱促進されてんぢゃねいかあぁっ!!(#`皿´)~3』

と、昨日の医者の診立てに心の中でフルボリュームで文句をつけつつもどうしようもないので、冷蔵庫にあったやたら甘ったるいプリンを1個…完食できずに冷蔵庫に収納して、辛うじてスムーズに喉を通過してくれる水と一緒に薬を飲みながら、ひたすら床でマクドナルドの不祥事のニュースをボンヤリと眺めていました。

そうやって覚醒と惰眠とを彷徨っているうちに、ふと夜中に目が覚めると、気のせいか倦怠感が薄らいだような気がしました。もしや…と思って体温を計測してみたら、37℃まで下がっていたのです。これが医者のやっつけ診立ての逆転ファインプレーなのか、それとも私の免疫力の底力なのかは定かではありませんが、とにもかくにも投薬を続けて朝を待つことにしました。

そして今朝、運命の検温、測ってみたら36.8℃とほぼ平熱。あれだけしつこく付きまとっていた全身倦怠感も何処へやら、立ち上がってもふらついたりもしなくなっていました。

とにかく原因も何も明かさないまま勝手に私の中を過ぎ去り、人生初のコンサートチケットキャンセルと、3日間ブログ不更新という負の遺産だけを残して謎の病は姿を消しました。もう二度とこんな目には遭いたくありません(TヘT)。

そんなこんなで、今日が世間様には申し訳ないくらいに遅い仕事始めでした。そして、今日が年明け初の《cafe32゜F》となりました。

未だに食欲が湧かないのでコーヒーだけにしようか…とも思ったのですが、今日のケーキセットにガトーショコラがあったので、ちょっと迷いましたがセットでお願いしました。

もしかしたら

『…ウップ…( ̄△ ̄|||)』

となるかも…という不安要素を抱えながら恐る恐る口に近づけてみたら、どうやらチョコレート系はイケるらしく、そうと分かってからは何を憂慮することも無く、ほろ苦い大人のチョコレートケーキを堪能させて頂きました。

とりあえず表面上は、日常を取り戻したかのような感じになりました。後は、今うやむやになっている食欲がいつ復帰してくるのかにかかっているのですが、このまま上手いこと空腹感が無いのであれば、結果的にいいダイエットになるかも知れないな…という、一部の方々に聞かれたら烈火の如く怒られてしまいそうなチャラいことを、つい考えてしまったりもしたのでありました(^^;ゞ。
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パッとしない街…

2015年01月05日 20時43分43秒 | 日記
世間は今日から仕事始めなのでしょうが、一応まだ松の内ということで教室は始まりません。

明るいうちは、昨日の旅疲れもあってひたすら家でボンヤリしていたのですが、夕方頃になって何となく気が向いて厚木の街に出かけてみました。出かけてみると、それはそれでいろいろと買い物やら何やらを思い出し、ちょっとホッとしたのでありました(汗)。

有隣堂から出て駅前を通過し、バスセンターに向かおうと思って信号待ちをしていたのですが、ふと『何でこの街ってこんなにくすんで見えるのだろうか?』と不思議に思ったのです。

昨日訪れた水戸も日立もそれは寂しいところでした。しかし、それは単に街に人がいないというだけのことであって、逆に言えば人さえいれば、何かしら賑わいを取り戻す起爆材料がある感じがするのです。しかし、この街には確かに賑わいの原動力になるものを感じません。

買い物をしに行くなら急行で15分もすれば町田に着きますから、そちらの方が厚木よりも品揃えが断然いいですし、映画を観るなら隣の海老名にシネコンが2つもありますからそちらに行けばいいわけです。ましてや海老名から相鉄線急行で30分ちょっといけば横浜にまで出られてしまうわけですし、温泉があると言っても箱根湯本という超大型ブランドの前には足元にも及ばないわけですから、何とも中途半端なのです。

こうしてイルミネーションを輝かしていても、何だかいまひとつ華やかさを感じないのは、決して私の僻目ではないような気がします。とにかく、どうにか周りの街に追いつくくらいの頑張りを見せてほしいものです。
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