折にふれて

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消えゆく旅の風景

2014-09-15 | 鉄道写真

北陸本線を走る特急列車の社内販売が今日で終了した

北陸各都市と大阪間の「サンダーバード」、そして、名古屋を結ぶ「しらさぎ」のすべて列車のワゴン販売が無くなる

各駅の売店、さらに駅付近のコンビニの充実で社内販売が落ち込んだことが理由らしい

おおげさな言い方かもしれないが、またひとつ「旅の風景」が消える

 

消える...といえば、この列車たちも

いずれも北陸新幹線開業によるダイヤの見直しによるものという


 北陸線と信越線を経由して、金沢と新潟を結ぶ特急「北越」

 

そして、長野と新潟を結ぶ快速「くびき野」

この列車、快速とは言え、停車駅とスピードでは特急格らしい

使用車両と言い、これで快速ならかなりのお得感がある

 

さて、2014年3月

東海道新幹線の開業からちょうど50年、北陸新幹線が開業する

金沢から東京までの所要時間は約2時間半、北陸人の悲願でもあった

これまでの最短所要時間3時間50分から1時間半近い短縮、しかも乗り換えなし

高速化に加え、利便性向上など東京へのアクセス効率は大いに高まる

しかし、東京からのアクセスが悪かったからこそ、旅の楽しみもあったというもの

これまで利用した路線をまとめてみた

 夜行列車(急行「能登」、寝台特急「北陸」) 北陸線から信越線、上越線、高崎線を経由して上野に至る(すでに廃止)

 同様路線、日中の特急「白山」(すでに廃止)

 ほくほく線(特急「はくたか」)、越後湯沢で上越新幹線に接続(2014年3月「はくたか」廃止、はくたかの名前は北陸新幹線に引き継がれる)

 北陸線(特急「しらさぎ」)米原で東海道新幹線に接続(金沢から東京の所要時間約4時間)


かつては、旅の目的や旅費、味わいたい旅気分に応じて路線を選択する楽しみがあったが

来年からは北陸新幹線一本に絞られることになる

四季折々路線ごとに楽しんだ車窓からの景色、ビュッフェでのゆったりとした食事、

寝台列車のカーテンの隙間から見る真夜中の停車駅、停車時間を気にしながら買った駅弁...など

それらの旅の風景はすでにない

そんな旅の風景の記憶を持っているだけで幸せなことだと思えてきた

 


さて、鉄写同好会

今回の自主練のBGMは...


昔、昔...上野から夜行列車に乗り込む時はこんな気分だっかな

♪北国行きで 朱里エイコ

 

 


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