折にふれて

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音楽とともに、折にふれてあれこれ。

金沢、ぜいたく時間

2018-06-01 | 金沢

5月のある日曜日。

金沢の観光名所、ひがし茶屋街。


 Sony α99  Planar 50㎜(f/1.4,1/1000sec,ISO100) 

 

 

つい先日、深夜ひとっこひとりいないこの街を紹介したばかりだが、

それから間もないこの日、馴染みの店でランチを楽しもうということになって、再びやって来た。

遠方からの知人友人を案内するのならともかく、金沢市民が休日の日中にここへくることはまずない。

その印象、うわさには聞いていたが、この人の多さ・・・、

正直驚きであり、新幹線効果に感謝するばかりである。(一市民の分際ではあるが...)

そして、ふと思ったのだが...。

若い女性が和服姿で歩いている光景、その艶やかな姿が地味で落ちついた街に彩りを添えている。

この写真、彩度とコントラストを高めて撮ってみたのだが、それを感じていただけたなら幸いだ。

 


さて、思いもかけず、街歩きを楽しんだ後は馴染みの店へ。

ここは茶屋街からほんの少し外れた通りにある。

「ひっそりと」などと修飾したら営業妨害になりかねないのでやめておくが、

その裏通りに迷い込んでくるのはバックパッカーくらいである。(じゅうぶんに営業妨害になったかも...) 

食のカテゴリーでいうなら和、もともとは蕎麦から始まっているので、店主が言うには「蕎麦会席」だそうである。

といっても昼は軽めのランチメニューを用意してくれる。

 

ということで、その一端を紹介。

まずは冷酒で景気をつけて...

日本酒だけでも地酒のほか、季節ごとに全国の珍しい酒を用意してあり

料理に応じて、「これはどうだ、あれはどうだ」とすすめてくれるので日本酒好きにはありがたい。

(ついつい調子に乗って飲みすぎてしまうのが難点だが・・・)

 

最初に供された料理が蕎麦豆腐。

 

蕎麦屋の定番と言ってしまえばそれまでだが、ここでは味つけや添えられるものは季節によって変わる。

この日はガス海老の刺身を添えて、そして枝豆のすりおろしで味つけてあった。

 

続いて、八寸。

旬のもの盛りだくさんで、これがこの店の特長でもある。

 

そらまめ、梅貝、子持ち昆布、鴨ロースの塩ゆで、海老、鳥貝、雲丹、厚焼きたまご...など、

品数の多さがうれしく、これで日本酒なら2合は飲める(笑)

 

この後、海老の天ぷらが出て(撮り忘れた)、

そして、〆は手打ちの蕎麦。

金沢では珍しく濃いめのつゆに薬味は辛味大根でいただく。

店主のこだわりで、ざるから水がしみ出さないよう、しっかりと水切りをするそうだが、

それでも、蕎麦そのものの瑞々しさは失われていない。

さらに、この後、デザート。(抹茶寒天に黒蜜と自家製の小豆あんを乗せたものだったと思うが、これも撮り忘れた)

 

そんなこんなで、初夏のような陽気の中、ひと足お先の暑気払い。

これも金沢のひとつの過ごし方、ほろ酔い気分でぜいたくな時間を過ごさせてもらった次第。


 なんとなくの選曲はジャニス・ジョプリンの隠れた名曲で。 


Janis Joplin - Maybe 

 

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