&読者賞ダブル受賞。
元刑事で、今は私立探偵の茜沢圭は、
死を目前に控えた老人から、
生き別れになった息子の
捜査依頼を引き受ける。
この捜査の進行中に、
自分の家族を失い、
刑事を辞職することになった
ひき逃げ事件との関係も表出してくる。
探偵、茜沢圭が人捜しの捜査を
進めていく過程で遭遇する出来事。
捜査と、茜沢圭本人の過去に関する事項が
平行、交差を繰り返し、
目が離せない面白い物語になっています。
推理あり、アクションあり、
人情ものもあり、
一つの小説に、
許容量から溢れ出すぐらいの話が
サービスたっぷり詰め込まれていて、
そして、それぞれの話が、
うまく均衡を保ちながら
進められていきます。
てんこ盛りで、
得したような、気分になる小説です。
最後にはちょっぴり、
感動が残されています。