花ごよみ

映画、本、写真など・

明日への遺言

2008-03-21 | 映画
主役の岡田資中将を、
演じるのは藤田まこと。

その妻に富司純子。

田中好子、西村雅彦、蒼井優、
頭師佳孝が、証人役で
出演しています。

ナレーションは竹野内豊。
これはエンドロールを見るまでは
気づきませんでした。

藤田まこと演じる岡田中将は
何事にも動じない精神力、
全て一人で背負っていく。

 

責任感も強く、
欠点のない立派な、
人間という感じに
描かれています。

検事さえも岡田中将の人間性に触れ
次第に中将を見る目が
変化していきます。

富司純子演じる夫人、
言葉は少なくても、
夫を見つめる顔の表情、
態度で、落ち着いた、
慈愛に満ちた心を感じさせました。

 

この映画は法廷内と、
巣鴨プリズンの映像が、
大部分を占めています。

岡田中将の主張は
一般市民に対する
執拗な無差別攻撃について
問題視しています。

捕虜として食事を与え
情報を引き出すなんてことは
荒廃した精神の中では
思い至らない状況。

戦闘場面は描かれず、
大空襲はニュースフィルムで表すといった
技法が採られています。

この映画に加えて
少し前に見た、
テレビドラマ[東京大空襲]なども、
今まであまり知らなかった、
戦争の事実について、
再認識させられました。

中身が濃厚な作品でした。

たった60年前にこんなことが
あったなんて…。







コメント (2)
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