花ごよみ

映画、本、写真など・

丘を越えて

2008-05-23 | 映画

東京都副知事の猪瀬直樹原作
「こころの王国」を映画化。

監督は高橋伴明。

西田敏行、西島秀俊、
池脇千鶴、余貴美子らが出演。

「文藝春秋」を創刊した作家、
芥川賞・直木賞の設立者の
菊池寛(西田敏行)とその秘書(池脇千鶴)、
朝鮮の貴族(西島秀俊)等が織りなす、
昭和初期が舞台の物語。


文芸春秋社の創始者菊池寛(西田敏行)と
馬海松(西島秀俊)
葉子(池脇千鶴)。
この三人が交差する愛の行方。

 

職場で紅一点の葉子さん(池脇千鶴)
モテモテです。

暖かい人柄、人間性豊かな菊池寛を
西田敏行の自然な演技で造形しています。

涙もろいところなんかも、
西田敏行そのままで、
菊池寛と西田敏行の、
一体感が感じられます。

いつもの見慣れた大きなお腹も
登場します。

葉子が惹かれるかっこいい、
朝鮮の貴族の馬海松(西島秀俊)
葉子の母親役の余貴美子の
お江戸の情緒を身にまとい、
三味線演奏でラジオ体操、
その役柄になりきった演技も、
心に残りました。

この昭和初期、時代の背景が興味深いです。
モダンの時代。
いつも服を変えている、
池脇千鶴のこの時代のファッションも
見ものです。
 


間近に戦争が近づいているというのに
ラストはみんなでいきなりダンス。

暗くなっていくのかなと思ったら、
やけに明るい。

NHKのサラリーマンNEOの
体操が頭に浮かびました。

映画を観た直後より
後でじわじわ面白みが
感じられる作品です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする