監督は原田眞人。
原作の著者、横山秀夫本人が、
記者時代に遭遇した
日航機墜落事故取材の体験をもとに、
書き上げた小説の映画化。
かつてない大惨事の、
全権デスクを命じられた悠木和雅、
堤真一が演じています。
NHKのテレビドラマでは、
佐藤浩市が演じていました。
記憶に残る力強い作品でした。
日航の墜落事故後の新聞報道、
組織を相手にした主人公の心の葛藤、
熱い魂を持った新聞記者達。
新聞社の内幕が
かいま見ることができ、
興味深いものがありました。
社内に存在する
各記者達の一人一人が、
リアルな動きをみせて、
見応えある映像となっています。
県警キャップの佐山を演じた、
堺雅人の表情も印象に残りました。
現在のように携帯電話もなく
新聞社との通信の機器もないまま
事故現場の山に登るなんて。
想像を絶する現場での取材。
悠木(堤真一)自身の葛藤。
新聞社内の他の記者達との、
壮絶なせめぎ合い。
迫り来る時間との戦い。
緊張のとぎれない作品でした。