(7月1日~9月15日)
国立国際美術館
(大阪北区・中之島)
モディリアーニの作風の原点。
プリミティヴィスム(原始主義)に基づいた、
原始的で不思議な感覚を呼び起こす造形。
ギリシャ文明、
クメール美術の影響を受けた
官能的な曲線の女性像。
長い首、くりぬかれた瞳、
アーモンド型の目など、
モディリアーニの独特の画風が
初期のカリアティッドと呼ばれる、
女性像の作品に既に現れ、
原始彫刻の影響を受けた
前衛画家としての道を歩み始めます。
★カリアティッド

肖像画の中で見いだせる、
シンプルな線、構図など
プリミティヴィスムが
彼の作品の原点になっているのが
理解できます。
35歳で夭逝。
表裏に描かれた作品が展示されていて
貧しかった生活を象徴するようでした。

妻ジャンヌとの短い暮らし。
ジャンヌをモデルにした作品には
女性の優美さ、
繊細な心が感じられます。
★大きな帽子を被ったジャンヌ・エピテリュヌ

今回の展覧会の特徴は、
モディリアーニが
濃く影響を受けたとされる
原始主義=プリミティヴィスムを
前面に出し、彼の芸術の変遷を
示した作品展となっています。

竹のイメージの国際国立美術館。