東野圭吾の小説の映画化。
監督は益子昌一。
愛する一人娘が,
残忍な仕打ちを受け、
その上、命までも奪われてしまった。
その父親、長峰重樹を、
寺尾聰が演じています。
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犯罪行為をなんのためらいもなく
繰り返す少年達。
彼等は未成年であるが故に
少年法に守られている。
犯人に対する怒りと、
法への憤りから、
自分の手でしか彼等に制裁を
加えられないと悟った長峰。
長峰のその強い意志を知った刑事、織部を
竹野内豊が演じます。
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職務に私情を挟まない、
織部の先輩刑事に伊東四朗。
人間味のある織部刑事(竹野内豊)とは
対照的に描かれていました。
人間性の欠如した少年たちを、
裁くには、自らの手によってでしか、
なし得ないのか?
本当の正義とは、警察とは、法律とは…、
重いテーマです。
少ないセリフのなか、
寺尾聴の抑えた演技が胸を打ちます。
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長峰(寺尾聰)の苦悩する姿。
悲しい決断。
もう最初から涙、涙…。
3年ほど前に本を読んでいて
かなり記憶はうすれていますが
おおよその内容は頭の中に残っています。
話の展開がだいたいわかっているので、
見ているのがつらく、
やるせなかったです。
面白いとか爽快とかは
全く縁のない映画です。
でもずしんと重く、
見応えのある映画でした。
本の感想は→ こちらです。