福本伸行作のコミック、
「カイジ」の実写映画。
主演は藤原竜也、
監督は佐藤東弥。
藤原竜也が負け組のフリーター、
伊藤カイジを演じます。
天海祐希がカイジの運命を、
一変することになる遠藤を演じて、
男ばかりのむさ苦しい画像に、
紅一点の存在。
華やかさを添えます。

宿敵となる男、利根川には香川照之、
迫真の演技で藤原竜也に応戦します。
表情がこわかったです。
松山ケンイチも登場。

山本太郎、光石研、松尾スズキ、佐藤慶等も
それぞれが魅力たっぷりの、
演技派ぞろいのキャスティングです。
逃げた友人の保証人になった為、
多額の借金を背負うことになってしまったカイジ。
ジャンケン、鉄骨渡り、Eカード。
命がけのゲーム、そのゲームを
必死に戦い生き抜いて行きます。
鉄骨渡りのシーンはあまりにむごくて
正視できませんでした。
あんなゲームありえないでしょう。
生きなければ死と同様の苦難が、
待ち受けている絶望的な運命。
人生逆転ゲームというタイトルのように
地下の暗闇の中から、
見え隠れするほのかな希望の光。
その一筋の灯りにすがるカイジ。
それが救いです。
藤原竜也の迫力ある熱演に、
引き込まれました。

対戦相手の裏を読む心理作戦、
死か生か、荒唐無稽、暴力、怒り、悲嘆、
残酷なゲーム…。
目が離せない展開に、
ハラハラ、心臓に悪いです。
2時間余り、
あっという間に、
過ぎてしまいました。