花ごよみ

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阪急電車(有川浩)

2010-11-06 | 本 あ行(作家)


阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車今津線、
宝塚駅~西宮北口駅間を走る電車が舞台、
この電車内で生まれる物語。
連作短編集になっています。

阪急電車今津線、
今までに乗ったことはあるし、
宝塚、仁川、門戸厄神などは、
一般的にも、
周知な場所なので、
自分の中ではよく知り得てる駅名です。

路線としては短い今津線。
そこを走る電車に乗り合わせた、
人それぞれの物語。
一駅に対して一編、
登場人物もそれぞれが
少しずつつながりを
見せながら進行していきます。

この本の冒頭にもあった
電車で一人で乗っている人の
車内の暇つぶし定番の一つの、
読書だったので、
一気に読まず、
だいたい2駅ずつぐらいのペースで、
読んでいきました。
多少日にちを経ながら、
読み進めていたので
駅ごとに変わっていく主人公、
再登場する人物の名前の
記憶があやふやになって
読み返してみることも度々。

その辺にいそうな人達、
その辺に転がっていそうな、
身近なエピソードを
分かりやすい言葉で綴っています。

登場人物の恋の行方に、
ジンと来たときも…。
共感も交えて、
楽しむことができました。

プラス思考の主人公達。
明るい未来が待ち受けている感があり、
また行間からかもしだされた、
温かい雰囲気に
心地よさが感じられ、
読後感はいいです。

この小説、
中谷美紀、戸田恵梨香で
映画化ということ。
楽しみにしています。



コメント (10)
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