共震
義援金詐欺という不正を
暴こうとして
命を奪われた早坂。
早坂の遺した言葉の重さ、
記者宮沢の想像の域を超える、
早坂という人物の大きさ。
警視庁管理官、田名部の名が記された、
早坂の資料。
それを見て復興に専念してきた、
早坂の期待に応えなければと
強く心に決めた田名部。
生活保護申請支援に関わる、
貧困ビジネス。
被災地の実態を描きながら
ミステリーとしての
謎解きが平行して進行。
人間として決して
許すことのできない犯罪。
最近報道された
ニュースもあってリアルです。
善意につけ込む犯罪に対し、
腹立たしさと同時に
哀しみさえ
覚えてしまいます。
作者が書こうとしていたのは、
被災地の現実。
東北が舞台の
「みちのく麺食い記者」シリーズでもあって
おいしそうな麺が登場します。