花ごよみ

映画、本、写真など・

大覚寺の蓮

2014-08-03 | 古寺(花など)
 池越しに大覚寺の伽藍を望めます。
ここでしか見られない
魅力的な古都の風景です。

四季それぞれ美しい大覚寺大沢池。
春の桜、秋の紅葉、そして夏の今は蓮の花。

蓮の葉に埋め尽くされた大沢池
素晴らしい景色を堪能しました。

嵐山から少し離れているので
観光客は割と少なく
のどかな雰囲気が漂っています。


























おすましの白鷺


鴨たち

小雨の降るうっとうしいお天気。
そのせいで蒸し暑さはあるけど、
いつもの京都にしては
少しは過ごしやすい一日でした。
大覚寺、法金剛院、東寺と
蓮を訪ねて行ってきました。

京都市右京区嵯峨大沢町

8月2日撮影




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骨を彩る  彩瀬まる

2014-08-03 | 本 あ行(作家)


骨を彩る

「指のたより」「古生代のパームロール」「ばらばら」
「ハライソ」「やわらかい骨」の
5編からなる短編集。

主人公は変わってくるが
それぞれの短編の登場人物は
次の編にリンクされている構成になっていき
最後はつながります。

一番目は妻を亡くし、
娘と暮らす男が夢に見る奇妙な現象。
次の主人公は一番目では
わき役だった人物が主人公。
そんな感じで続いていってラストの章では
一番目の娘が主人公になっています。

最初の章とラストの章、
亡き妻と娘でつながるイチョウ。

黄金色のイチョウの葉が、
キラキラ舞い落ちる
美しい情景が
目に浮かんできます。
繊細で透明感のある文章が素敵です。

イチョウが描かれた本の装丁もいいです。

自分の意志では変えることのできない
心の空洞や記憶や過去、
切なさ、むなしさを
体の一部である骨や指という
言葉で表現がされています。

その骨が彩られつつ、自分を作っていく。
余計な筋肉をつけず、しなやかに。

不安定な心を抱えながら
不器用な生き方しかできなくても
一歩ずつ前を向いて生きていきます。






コメント (2)
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