仮面病棟 (実業之日本社文庫)
プロローグ
第一章 ピエロの夜
第二章 最初の犠牲者
第三章 開く扉
第四章 仮面の剝落
エピローグ
という構成になっています。
ピエロの仮面をかぶった
強盗犯の籠城によって密室となった、
療養型病院が舞台。
クローズド・サークルミステリーです。
そこの病院では
意識状態の悪い患者や身寄りがない患者を
積極的に受け入れている。
きっかけはピエロの仮面の
男が撃った女の治療。
先輩医師の代理に当直医として
病院に勤務した速水は
事件に関わることになる。
速水は被害者の女の治療を行う。、
そして人質となったスタッフ、
患者の解放を計ろうとするが、
その過程で病院で行われていた
医療の秘密を知る。
速水は自分が治療した女だけは
救いたいと切望するが…。
あやしげな雰囲気が漂う
閉鎖状況の病院内で展開される
医療サスペンス。
なんとなく想像できるストーリーでしたが、
緊迫感があって面白く読めました。
登場人物の数も少ないので
読みやすかったです。
最後にだまされました。
真相を知ってしまうと
暗い気分になってしまいました。