花ごよみ

映画、本、写真など・

渾身 KON-SHIN

2013-01-14 | 映画

監督は錦織良成。

原作は川上健一の小説。

島根県の隠岐諸島に伝わる古典相撲。
伝統的な行事である相撲と家族愛。

英明が地区の最高位、
正三役大関に選ばれ土俵に上がる。

20年に一度行われる
奉納相撲大会。

英明の妻、多美子には 伊藤歩。
英明には劇団EXILEの青柳翔、
共演は甲本雅裕、財前直見…

多美子は、夫である英明の
先妻の娘である琴世が、
「お母さん」とまだ言ってくれない。

美しい自然と伝統を大事に守る人々、
家族の絆。

タイトルの「渾身」のように
相撲に賭けるひたむきな姿。

隠岐古典相撲は神様への奉納相撲で
競技というより神事。

塩をたくさん使っているのに
びっくりしました。
なんとチラシを見ると2トン余とか。



相撲のシーンは思ったより少なかったです。
原作では3分の2ぐらいが相撲の場面でした。

本を読んでいたので各シーンの
心の動きなどが理解出来ましたが
映画だけだとどうなのかな…

現役力士の隠岐の海が出演しています。
隠岐に行ってみたくなりました。

本の感想は→こちらです。






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少女不十分  西尾維新

2013-01-10 | 本 な、は行(作家)

少女不十分 (講談社ノベルス)

読み始めてすぐ、
作者の長々と続く、
回りくどい文章に
なんだか変わった小説だなと感じました。

登場人物は作家と少女U。

希薄な感情を持ち、
異常な行動をする少女U。
変人と自覚し偏った行動をする作家。

作家のトラウマとなった過去の出来事。
物語造りの基礎となった特別な出来事。

ある交通事故を目撃したことを端緒に
少女Uに監禁され、飼われる日々。

その少女の異常さには原因があって
納得した時には、
別に異常ではなかったのではと。

読み進めていくと不思議な少女とは
認められなくなり、
現実的にも充分あり得るのではないかと。

人為的に違った価値観を、
形成されてしまったこの少女、
決して(少女不十分)ではなく
別の視点から見ると、
不幸にも完璧な少女(少女十分)に、
なってしまったのです。

後半になってからは面白く、
この小説の世界に
引き込まれてしまいました。

読み終えてしばらくすると、
記憶が薄れていく小説が多い中で
自分の中では印象に残る小説となるでしょう。
とても楽しむことが出来ました。
読後感も良かったです。

このようなことをしてしまった
この少女が可愛そうな、
気分になってしまいます。

少女Uがどうにかして過去を乗り越えて
幸せな普通の人生を送れますようにと、
願ってしまいました。
表紙の少女も可愛いです。





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いつか陽のあたる場所で 乃南 アサ

2013-01-06 | 本 な、は行(作家)

いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)

小森谷芭子と江口綾香、
芭子29歳、綾香41歳。

刑務所で服役をしていたという
わけありの苦く暗い
過去を持つ二人。

他人には絶対知られたくない過去ゆえ
緊張から逃れられない二人は、
身を潜めるようにして、
下町の谷中で生活をしている。

マッサージルームで、
受付の仕事をしている芭子、
新しい人生を歩んで行きたくても、
心の中に壁を作ってしまい、
人との交流を避けてしまう。

パン屋で働く綾香、
自分の店をいつか
持ってみたいと願う彼女は
一歩足を進めだしたが…

性格も年も違っていても
二人の友情は強く、
お互い相手のことを、
気遣いながら生きている。

罪を償った後も、
過去の受刑を人に知られたら
これからの人生の道に、
シャッターを下ろされ、
前へは進めない世の中の厳しさ。

家族に絶縁された芭子、
綾香の罪の痛みなど
重い現実はあっても心の灯りを失わず
二人が励まし合い、
現実を乗り越えて行くのを
期待したい気持ちになりました。

タイトルの様に、
いつか陽のあたる場所で
それぞれこれからの、
新らしい人生を歩んで欲しい。

ドラマ化されました。
HPはこちらです。
1月8日からNHKで、
上戸彩と飯島直子の
W主演で放送されます。






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唐津へ②

2013-01-06 | 写真(花、旅行など)
真ん中に見える島は高島。
宝くじが当たるという、
宝当神社があります。


鏡山にある鏡山神社。

今から1430年余り前、
唐津の港から朝鮮半島へ出兵した
大伴狭手彦(おおとものさでひこ)に対し、
鏡山(かがみやま)へ駆け登り、
身に纏っていた領巾(ひれ)を振り続け、
とうとうその悲しみ故に
石になってしまたという佐用姫の物語。

佐用姫伝説は浅見光彦のシリーズにも登場します。

TBS系ドラマ「浅見光彦」シリーズは
沢村一樹に変わって
光彦役には速水もこみちが
就任するということです。


鏡山神社からの風景。

唐津市内が一望できます。
真ん中の横一線の黒く見えるラインは
虹の松原。


国の特別名勝、
虹の松原。
幅1km、5kmに渡る松林、
約100万本あるといわれています。


鏡山神社で咲いていた
今年初めて見たロウバイの花




唐津武家屋敷周辺の石垣


唐津城


唐津神社


700系東京行きの新幹線に乗って
帰りました







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唐津へ①

2013-01-04 | 写真(花、旅行など)
正月、鹿児島中央行の新幹線
「さくら」に乗車。
九州へ~

観光目的ではなかったので、
あまり廻れませんでしたが
お正月なので初詣をしてきました。
呼子では名物料理のイカの活き造りも…♪


博多に到着。
博多ではやっぱりラーメンを食べないと。

訪れたのは、
JR博多駅デイトス 博多めん街道にある
からし高菜が有名な、
二葉亭のとんこつラーメン。
とんこつのだしが効いて優しい味でした。
高菜をたっぷりいれば最高!!


周りの人が立っていても
誰も座っていない優先座席。
座るのには勇気が必要。
全車両こんな感じの、
博多~唐津までの電車。
 

松浦佐用姫伝説の地、鏡山、
頂上には鏡山神社があります。




呼子はイカの活き造りが有名。
ここのイカは透明なんです。
映画「悪人」でも呼子のイカが登場しました。
甘みを感じるプリプリとした食感、
おいしかったです。
まだ足が動いていました。
目がこわい!!




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明けましておめでとうございます

2013-01-01 | 水彩画

年が明け、2013年がスタートしました。
皆様にとって良き1年になりますように。
ご健康とご多幸をお祈りします。

今年もどうぞよろしくお願いします。

楽しいお正月をお過ごしください。





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