はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

14%

2007-10-14 19:16:34 | アカショウビンのつぶやき
 毎日新聞の活字が14%大きくなった。まだ一部の記事だけだが、従来の活字の記事と較べてみると確かに読みやすい!
活字を大きくすると言うことは紙面が小さくなる訳だから、大英断と言えるかも知れない。毎日新聞の姿勢を鮮明に表現したものと評価したい。
 
 若い頃から、ド近視の私は、有り難いことに古稀を過ぎても老眼鏡が要らない。そそっかしく転倒しやすい私の眼鏡は足元と遠くを見るための遠近両用。近くの物を見る時には、この眼鏡を外すことになるが、これがまた厄介…。どこではずしたか記憶にないことが多く、一日中眼鏡探しをすることもしばしば。
 いつだったか「返事してくれないかしら 捜し物」という万能川柳があったが、外した時に「ピーッ」と鳴ってくれるような眼鏡が欲しい。
ともあれ、たった「14%」だけど、大きく太くなった活字、これが非常に読みやすい。12月が待ち遠しい。




褒める

2007-10-14 15:20:44 | はがき随筆
 褒めることは難しい。
 人間、褒められて悪い気はしない。ましてや怒る人はいない。
 初めてのことを趣味として始めるのもしかり。できるかなと恐る恐る始めたものでも、先生の一言がやる気を起こさせる。年老いても、褒められると心がニコッとなる。褒めて伸ばすことは指導者の鉄則かもしれない。
 しかし、褒めてばかりでは増長する。そこで、厳しさも必要となる。愛情を持って、この甘辛を取り混ぜる難しさは永遠の課題ではないいか。
 顧みて、子育てに褒め言葉を忘れがちな母だったことが悔やまれる。
   霧島市 口町円子(67) 2007/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載