はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ようやく秋です

2007-10-25 21:29:14 | アカショウビンのつぶやき
 今日は日中の気温は27度まで上がり、相変わらず暑い秋。
鹿児島にはほんとに秋がない(>_<) のです。
毎年、今ごろになると、昨日は半袖で過ごしたのに、
今日はカーディガンを羽織る…こんな感じで夏から冬へ一足飛び。
爽やかな秋の日なんて数えるほどしかありません。

 ブログも何時になったら秋に模様替えしようかと
悩みましたが、せめてプログだけでも、秋の紅葉を!
ということで、秋を先取りしました。

 我が家の庭では、ブルーベリーの紅葉が美しく映えています。
そして例年より大部遅れて、フェイジョアを拾いました。
この果樹は、幹を揺すって落ちた実が食べ頃なのです。
部屋中に芳香が漂っています。

りんごジュース

2007-10-25 12:29:16 | はがき随筆
 7月ごろから果汁100%のりんごジュースを飲み続けている。
 りんごにはがんの抑制、ストレス解消、高血圧予防そして老化抑制によいポリフェノールが多く含まれているそうだ。りんごは医者を遠ざけると昔から言われている。ジュースは吸収されやすいとのことで早速、産地より直送してもらった。
 今年の暑さには、のど元を遠る冷たいジュースで生き返ったようで、夏バテもどこえやら。血液の流れをサラサラにする効果もあったのか、お陰で血圧も平均値になったようだ。血圧値が安定しているのが何よりもうれしい。
  鹿児島市 竹之内美知子(73) 2007/10/25 毎日新聞鹿児島版掲載

はがき随筆9月度入選

2007-10-25 11:45:18 | 受賞作品
(日本文学協会会員、鹿児島女子短大名誉教授・吉井和子) はがき随筆9月度の入選作品がきまりました。
▲霧島市国分中央1、口町円子さん(67)の「父の入院」(5日)
▲鹿児島市上荒田町、本山るみ子さん(54)の「『命のリレー』に向け」(20日)
▲出水市武本、中島征士さん(62)の「白い顔」(21日)
の3点です。

 口町さんの「父の入院」は、メリハリのきいたスピーディーな文章を使って、お父さんの入院やそれによる生活の苦しい思いを書きました。本山さんは「命のリレー』に向け」で、がんと闘う子供たちのために千羽鶴を折るイベントに参加して苦労したのです。また上野昭子さんの「Mさんに感謝」(24日)は、猛暑で弱り果てているところに、がん治療中の友人から励ましの便りをもらい少しでも応えようとしてるのです。これらの3作品は、命を大切にするということをじっくり書いたものです。
 中島さんの「白い顔」は、若い日の女性への思いを長い間忘れずに秘めている様子をさらりと美しく描いたのです。題目もいいですね。馬渡浩子さんの「南瞑館」(23日)は、枕崎市の南瞑館で開催中の「風の芸術展」に合わせて開かれた演奏会で、自分がハープを弾くため事前に訪ねた館のスケッチがよく表現されました。福崎康代さんの「心の肥満」(13日)は、文体が詩的でリズミカルですね。3作品とも美しい感性がよく伝わってきました。
 竹之井敏さんの「思い付き」(22日)は、年齢を重ね、本が読みづらくなってきたので、好きな詩歌、俳句などを手書きで大きな文字で写してゆくことを思いつきました。既に10冊に達したのですが、いいことですね。吉松幸夫さんの「粋なおしゃれ」(6日)は、冒頭に着物が好きなことを、後段で暮らしの中での着物の快さを書きました。広い心の表現がなされています。東郷久子さんの「真夏のルビー」(15日)は、かつてどの家庭でもみられた土用の日の梅干しつくりの光景でした。女性の手を通して伝えられる暮らしの知恵を美しい題目で表現しました。
 暮らしの中での思いを自分なりの表現で表したいい文章を、今回も楽しませてもらいました。
 (日本文学協会会員、鹿児島女子短大名誉教授・吉井和子)
 係から  入選作品のうち1編は27日午前8時20分からMBC南日本放送ラジオで朗読されます。「二見いすずの土用に朝は」コーナー「朝のとつておき」です。

暴力追放

2007-10-25 09:36:27 | かごんま便り

 19日朝、支局からほど近い鹿児島市西千石町の路上で、ゴミ出し中の男性が近づいてきた男にいきなり尻を刺される事件が起きた。被害に遭ったのは暴力団追放の地元住民団体「山下校区安心安全まちづくり推進連絡協議会」の会長を務める妹尾博隆さん(65)。
 男は21日夕現在、捕まっていない。だから暴力団絡みの犯行と決まった訳ではなく、偶発的な通り魔事件の可能性も否定できない。だが暴力団追放運動のリーダーが狙われたと聞けば誰もが活動に対する報復と考えるだろう。県警もそうした見方を強めている。
連絡協議会は、今年3月に近くのビルを暴力団が取得したことから発足した。その後、ビルは組事務所として使われ始めたため、今月9日には決起大会を開き、大勢の市民がビル前で「暴力団事務所はいらない」と訴えたばかりだった。
 近隣に組事務所ができれば平穏な生活が脅かされる。誰だって暴力団は怖い。それでも勇気をふるって立ち上がった。人々の悲痛な願いをあざ笑うかのような今回の凶行、断じて許せない。
 県警組織犯罪対策課によると、県内の暴力団組員数はここ数年横ばい傾向で、06年度末現在では準構成員を含め740人。全国の組員数は8万4700人(警察庁調べ)だから、人口10万人あたりでは鹿児島は約43人と、全国平均の約66人をかなり下回っている。
 だが今回のような事件は住民の不安を増幅するだけでなく都市の印象も大きく損なう。2代続けて市長が銃撃された長崎市は観光都市の名が傷つき、長崎出身の私は会う人ごとに「怖い街なんだね」と言われ二の句が継げなかった。昨年暮れから今年にかけて発砲事件が続いた前任地の北九州市は、過去の事件の記憶も相まって「暴力の街」のイメージを引きずり続けている。
 一刻も早い検挙とともに、この事件で今後の暴力団追放の気運が先細りにならないことを願うばかりだ。
  毎日新聞鹿児島支局長 平山千里
  2007/10/22 毎日新聞鹿児島版掲載