はがき随筆の愛読者だというみつるおばさんが、母に会いに来てくださった。親類で、90歳の母とは旧知の仲である。
「8年ぶりかしら。若いころも愛らしかったけど、こんなにいい顔は初めてよ。きれいだわ。すっかり安心して暮らしているのね。会えてよかった」
9年間、寝たきりだった祖母を家で看護していた叔母(母の弟嫁)も、私につねづね言う。「由井ちゃん。お母さんの笑顔が答えよ。みんな分かるのよ」
そうか……。もっと優しくせんといかんなあ。 オーシャンブルーが笑い転げるように咲いている。
阿久根市 別枝由井(66) 2008/8/8 毎日新聞鹿児島版掲載
「8年ぶりかしら。若いころも愛らしかったけど、こんなにいい顔は初めてよ。きれいだわ。すっかり安心して暮らしているのね。会えてよかった」
9年間、寝たきりだった祖母を家で看護していた叔母(母の弟嫁)も、私につねづね言う。「由井ちゃん。お母さんの笑顔が答えよ。みんな分かるのよ」
そうか……。もっと優しくせんといかんなあ。 オーシャンブルーが笑い転げるように咲いている。
阿久根市 別枝由井(66) 2008/8/8 毎日新聞鹿児島版掲載