はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

初恋

2012-01-03 22:20:57 | はがき随筆
 朝、ラジオで伊藤左千夫の「野菊の墓」を聞いた。若いころ感動をもらったことを思い出し図書館で再読した。
 自然とのかかわり深い暮らしの中で生まれた幼い愛は家中心の価値観に囲まれていた。そのうえ民子が政夫より年上という不運が重なった。私にはナス採りなどの記憶はないし「初恋」という言葉も死語になっているが、読み進む中で涙を止めるのに苦労した。「母」の号泣は遅れて、この純愛に花を添えていた。
 三木露風の「ふるさとの」を6年生で読んだ。思春期入口の彼らに笛の音は届いただろうか。
  出水市 松尾繁 2012/1/3 毎日新聞鹿児島版掲載
 

遅ればせながら…

2012-01-03 22:17:00 | アカショウビンのつぶやき


明けましておめでとうございます。

2011年は地球規模の災害に見われた一年でした。
911の悪夢よりも更に強烈に脳裏に焼きつけられた、311東北大震災。
然し人の思いは次第に薄れていく・・・でも忘れてはいけない、一日も早い復興を願いつつ迎えた新年でした。

我が家も色々あり長男宅も長女宅も試練の年でした。
そして年末にはとうとう私自身にも…。

右手の指たった一本の骨折で、難儀な日々を過ごすことになってしまいました。
すべての体の部分には大切な働きが与えられていることを再認識させられています。

今年の当面の目標は、恥ずかしながら「転ばないこと」かな