映画「ALWAYS」の踊り子がヌードショー等の看板にも、どきどきする年ごろのことを思い起こさせた。すねかじりながら何事も社会勉強とこじつけ、ショー小屋の前の小さな食堂に入った。踊り子らしき2人が、ラーメンの丼を抱え一心に汁をすすっていた。
踊り子が腰を振り体をくねらせる見せ場にも、ラーメンをすする格好が目に浮かび、なんの感興もわかない。生きるために食うたけに、体を資本に精いっぱいな彼女らを劣情の対象としてしか見ていなかった自分を恥じ罪悪感を覚え、以来、そんな小屋に足は向かなくなった。
肝付町 吉井三男 2012/3/13 毎日新聞鹿児島版掲載
踊り子が腰を振り体をくねらせる見せ場にも、ラーメンをすする格好が目に浮かび、なんの感興もわかない。生きるために食うたけに、体を資本に精いっぱいな彼女らを劣情の対象としてしか見ていなかった自分を恥じ罪悪感を覚え、以来、そんな小屋に足は向かなくなった。
肝付町 吉井三男 2012/3/13 毎日新聞鹿児島版掲載