2012年3月20日 (火)
岩国市 会 員 稲本 康代
吹く風に、春が少しずつ近づいている。今朝、フキノトウを見つけた。丁寧に掘り起こして手にすると独特の香りが漂い、何だか心がウキウキしてきた。どうやって食べようかな。
思案したが、最近知人に習った通り、まず熱湯にさっと通し、それから水に放して固く絞り、細かく刻む。しょうゆをかけ熱いご飯の上に載せて口に入れた。
ほろ苦い味を通り越して、何と舌がしびれるような苦さである。その苦さは消えなかった。
私の調理がまずいのか、フキノトウが腹を立てたのかは知らないが、期待はずれの春の味たった。
(2012.03.20 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩國エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 稲本 康代
吹く風に、春が少しずつ近づいている。今朝、フキノトウを見つけた。丁寧に掘り起こして手にすると独特の香りが漂い、何だか心がウキウキしてきた。どうやって食べようかな。
思案したが、最近知人に習った通り、まず熱湯にさっと通し、それから水に放して固く絞り、細かく刻む。しょうゆをかけ熱いご飯の上に載せて口に入れた。
ほろ苦い味を通り越して、何と舌がしびれるような苦さである。その苦さは消えなかった。
私の調理がまずいのか、フキノトウが腹を立てたのかは知らないが、期待はずれの春の味たった。
(2012.03.20 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩國エッセイサロンより転載