お仕事は?と聞かれて散歩屋と答えたことがある。もちろん冗談だが、日常から散歩は欠かせない。歩く楽しみの他に季節の移ろいを感じたり人との出会いがある。Aさんもそんな一人で、水平線に目をやりながらゆっくり話す。「いい人生だと思います。若いころは野心や夢があっていろいろありましたが結局、平凡なサラリーマンで終わってみると、大過なくというか平穏な人生が実に有り難い。仕舞い良ければすべて良しの心境です。この自然の中なら問題ないでしょう」願望かしら。達観かしら。
志布志市 若宮庸成(68) 2008/8/12 毎日新聞鹿児島版掲載
志布志市 若宮庸成(68) 2008/8/12 毎日新聞鹿児島版掲載