風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

湯河原温泉旅行回想録(参) 106号

2007年06月14日 13時03分51秒 | 紀行文
満室の湯河原温泉「花長園」に宿泊したのであるが、夜の温泉街を散策して気が付いたことがある。大小種々雑多の宿があるのであるが、駐車場が満車の宿もあれば、閑古鳥が鳴いている宿もある。客室が明るい部屋の多い宿もあれば、窓の暗い宿もある。外見が奇麗な宿もあれば、早急に修繕が必要と思われる宿もある。千差万別である。 小規模で小奇麗な宿は満室で、大規模の旅館は灯が消えている。勝ち組・負け組みがはっきりしてい . . . 本文を読む

湯河原温泉旅行回想録(弐) 105号

2007年06月14日 10時45分26秒 | 紀行文
『箱根山駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草履作る人』は世間は多くの人のお陰で成り立っている事のたとえ話である。沼津から東海道で箱根峠経由で湯河原温泉を目指している。   箱根山は神奈川県と静岡県にまたがる火山の総称で、中央火口丘と二重の外輪山で構成され、内側にはカルデラ湖の芦ノ湖がある。活火山であるから温泉が豊かな地域である。芦ノ湖から有料道路ターンパーク(150円)と湯河原パークウエー(470円) . . . 本文を読む

湯河原温泉旅行回想録(壱) 104号

2007年06月14日 07時58分02秒 | 紀行文
『箱根の山は 天下の険 函谷関(かんこくかん)も 物ならず』に始まる滝廉太郎作曲の『箱根八里』の唱歌がある。一番を散文風にした文章を発見したので転記する。 『箱根の山は天下に名高い険しい山であり、函谷関(中国河南省北西部の険しい山地にある交通の要衝)もくらべものにならない。 眼前には雲におおわれた山がそびえたち、後には霧のたちこめた深い谷が迫っている。杉並木は昼でも暗く、羊の腸のように曲がりくね . . . 本文を読む