風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

鈴蘭には毒がある 513号

2009年04月16日 07時40分51秒 | 随想
侘助が、桜が咲き、ハナミズキが花を付け、春本番である。坪庭に多くの草花が花を咲かせ心和ませる。

水仙が、馬酔木が、鈴蘭が、順に咲く。紫陽花やアヤメか杜若か菖蒲かアイリスか不明であるが5月には咲くだろう。秋になると一位や南天が実をむすぶ。

三大毒草と言えば、トリカブト・毒ウツギ・毒ゼリである。人間や動物が食べると、命を落とす。

馬酔木の名は、馬が葉を食べ千鳥足の酔っ払いの様相を呈する事が、命名の由来である。 草食動物の鹿のいる奈良公園では、馬酔木が相対的に多くなっている。

酪農王国、競走馬の生産地の北海道は鈴蘭が群生している。馬や牛の草食獣は、毒である事を遺伝子DNAに刷り込まれているから、食べない。

彼岸花科の水仙は福井県の花であるが、野菜市場に並ぶことが無い。紫陽花の葉を食べて食中毒の報道もある。一位や南天の実を食べる習慣も聞かない。

可憐な花を付ける草花樹木は、人間の食料としては不合格のようである。しかし心を和ましてくれる。人間都合のモノとして貨幣に変わることは無いが、心の癒しの為に人が集い、貨幣を落としていく。

多面的な視点で世間を眺めると、自然には無駄な存在は皆無である。毒なら食べない智慧を身に付ければ良いのである。野の草花樹木に目が向く事は、物欲追求症候群を脱する兆候かもしれない。エコノミック・アニマルから人間に回帰できそうである。

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