風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

単純作業が仕事 514号

2009年04月17日 06時33分03秒 | 随想
65歳で定年退職となり、失業した。ハローワークに職の斡旋と失業給付金の手続きに訪れ、今日が認定日である。

33年勤続した会社の役職定年の退職金、再就職の事業所の60歳定年の退職金、継続して契約社員の65歳満了であるが退職金は無い。

65歳を越えると、日本国の法律は労働者としては能力無しとみなし、失業者でなく退職者とする。国の退職金が、高年齢求職者給付金で、1年以上勤務実績があると、退職前3ヶ月の平均賃金日額の50日分、各人各様約8万2千円から31万円、一括支給され、公共職業安定所に解雇される。仏の顔も三度、今後退職金をもらうことも無い。

56歳の役職定年の失業保険金は、300日分、毎月職探しに出掛け、給付金を支給される制度であるが、職業訓練を受けると免除されるので、バイオテクノロジーの訓練を受けた。

バイオテクノロジー(生物工学)は生物学の知見を元にし、実社会に有用な利用法をもたらす技術で、農業技術のことを今風に横文字で述べたのだろうと思っていたが、DNA、クローン技術や遺伝子操作および細胞融合の知識の紹介だった。

職業には成り難い内容で、委託された専門学校はカルチャースクールではないと叱咤激励するが、職業訓練を否定すると先生が失業することになる自己防衛である。求職者が仕事を提供している本末転倒のシステムである。

おいらもハローワークに毎月出頭するのを回避するために、訓練に参加しているのであって似たもの同士である。10ヶ月の職業訓練で獲得できたことは、栄光の過去の仕事を忘れ、何でも出来るど根性が身についたこと、及び自分の仕事は自身で見つけることである。殻に閉じこもったおいらの殻を破壊するには時間が必要である。

手続きと待機期間7日間で徹底的にしたことは、家の周りの草取りだった。これがおいらの生物工学で学んだ成果だった。難解な理屈より、単純な作業の継続が、より世間に貢献し感謝される。

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