風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

終着駅は始発駅 21号

2007年02月04日 16時12分10秒 | 随想
昨年、野次馬根性で始めた、飯田市の果樹農家の手伝いボランティアが面白くて、農耕馬になってしまい、結果6回参加することになった。岡崎市に居住し、飯田市までの交通アクセスは中央道高速バスが経済性・利便性で優れているので再三利用した。共同運行の路線であるから、乗車時間で運行会社が違う。経験から往復する乗車時間は決まるので、往路は信南交通、復路は名鉄バスになる。乗車するバスはソフトの絵柄は違うが、ハードのデザインは似通った車両である。車両には関心が無かったのであるが、ある日、何気なく対向道路を走る斬新なデザインのバスを見て、大型高速バスに興味を持った。大型高速バスは全長12m、車幅2.5mで、高速道路を高速で走らせるエンジンなど自動車部分を製造する会社と、外観、客席等を装備する会社で分業してバスを製造している。自動車会社は日野自動車・いすゞ自動車・三菱ふそう・日産ディーゼルで、装備会社はジェイバス・三菱ふそうバス製造・西日本車体工業である。グループ分けすると、ジェイバスは日野自動車(セレガ)・いすゞ自動車(ガーラ)の装備をし、三菱ふそうバス製造・西日本車体工業は三菱ふそう(エアロバス)・日産ディーゼル(スペースアロー)の艤装をする。グループの車両のデザインは似ている。
斬新なデザインの新型車両は日野セレガ(新穂高ロープウェイの駐車場で撮影)であった。
外国の観光バスを検索エンジン「ヤフー」で調べたら似たデザインのバスが有った。どちらが先で、真似した盗作であるという議論は的外れである。参考にして影響を受け、モチベーションになっただろうが、独自の創作である。日本の別のグループも影響され、新しい車両を開発すると楽しい。正しい競争である。どんなデザインの車両なのか、期待で胸が高鳴る。学ぶということは真似することが始発駅である。大衆の感動を得て、賞賛されるのが、終着駅である。真似して創作意欲を刺激されることは良いことであるが、完全なコピーは犯罪である。大衆は気まぐれで、浮気者であるから、一時の感動をすぐに忘れてより新しいものを追い求める。永遠に存在する物は無い。終着駅に到着した列車は一夜の休息の後、掃除をして、始発駅を旅立つことになる。終着駅は始発駅なのである。終着駅である函館港に到着した(今は無いけれども)古き良き青函連絡船は、函館港を始発駅にして青森港への航海に旅立つ。登山は頂上に到達したら、次に新たな山の頂上を目指すのである。だから人間の活動は尽きることが無い。そして人生は楽しい。人生は旅である。そしてThe moon and the sun are eternal travelers.



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