標高三千メートルの北アルプスの岩峰・ロバの耳の心肺停止の登山者の救助要請が入る。経験豊富な岐阜県警航空隊の忠告を無視して、尊い人命を助ける崇高な思いだけで、県防災ヘリコプター・若鮎Ⅱは飛び立った。そして初体験故に岩に衝突墜落した。知らぬが仏。自身の実力を知らないとお陀仏に成る。
県が委託した専門業者のヘリは九往復して残骸を回収した。最初から救助を専門業者のヘリに頼めば一往復で終了し、八往復は省略出来た。政権から墜落したライオンヘアの元総理の民営化の叫びが今理解できた。民で出来ることは民で。
若鮎で落ちたから、新規購入ヘリは落鮎にすると落ちないかもしれない。あの登山者は生還出来たのだろうか。