若い時にカーフェリーで仙台や宮崎に旅した経験があるが、1万トン前後の船であった。
「トン」は昔、ウイスキーの樽を運んだ時に、運賃計算のために、木槌で樽を叩いて計数した時に、トーンと音がしたことに由来している。樽は1000kgである。日本では米の積載量の重量で、千石船は150トンの米を積み、全重量は200トンである。
クルーズ客船の積載量は、飛鳥Ⅱの定員が2000人としたら、2000人掛ける100kgは200トンで千石船と同じになってしまい、不都合。
客船は総トン・貨物船は載荷重量トン・軍艦は排水量トン。
クルーズの語源は、海賊のバイキングがジグザグに航行して、獲物の船を探したことに由来している。客船は美しい景観を求めて、ジグザグ航海をする。
2007年の世界最大の客船は、「Freedom of the Seas」(写真)で15万5千トン、長さは340mで、6千人が乗船している。全長では「Queen Mary 2 (QM2)」で345mである。
貨物船は ノックネビス旧名ヤーレバイキング。ノルウェー船籍の原油タンカーで世界最大の船舶。載貨重量564,763トン。全長458.4m。全幅68.9mである。
軍艦は多分アメリカの原子力空母であろう。
2009年には「Genesis Of The Seas」が就役する。22万トンで1万人が乗船するという。町が移動する。
最近は船は沈没するのではないだろうかと思い、飛行機は墜落するのではないのかと考え、怖いので気が進まない。百姓をして、自分の足で大地を踏みしめ里山に登る程度の楽しみでよいと考える消極的人間即ち老人になった。