世界の屋根といわれるヒマラヤの険しい山々のなかに、人々が穏やかに暮らす村が点在する美しい小国ブータンがある。上品でやさしく親切で、隣人に対して、自己中心的にならないことを大切にする人々は皆、仏教徒(チベット仏教)であり、代々暮らしは仏教を中心に営まれ、その教えに従って日々暮らしている王国である。国民総幸福量はブータン国王(ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク)の発言による概念である。
国民総幸福量は国民総生産より大切である。(Gross National Happiness is more important than Gross National Product) 「私達は私達に基本的な事を問う、どうやって物質主義と精神主義とのバランスを維持しつづけるか」
近代経済学の父、アダム・スミスは国富論の中で「人は本性として自分の利益のためには最大の力を発揮する。よって私欲の放任こそ経済を活性化し結果として国を富ませ公益に貢献する」が、資本(物・金)の運動が基本原理となる資本主義体制の思想で、戦後日本は物質的な繁栄を成し遂げたのである。反面、経済格差が拡大して、人間性の崩壊現象も増大している。物質主義偏重の弊害である。
「自分の利益」の解釈の違いなのであろう。物・金と獲れば物質主義であるし、心の有様と摂れば精神主義になる。
金と時間の使い方の違いである。ギャンブルに行けば巨額の金を手に入れることができる可能性がある。宝くじを購入すれば3億円当選するかもしれない。法事や結婚式や講演会に出席し、ボランティア活動に情熱を傾ければ、人の心の琴線に触れて、心和むのである。
瓢箪から駒が出るか、人間万事塞翁が馬になるのか不明であるけれども、考え方でどちらでも選択できる自由があるのであるが、どちらかに偏りすぎは善くない。覇権主義でなくて平衡感覚の問題である。唯物でなく、唯心でなく、唯物心のバランスの中道を求める心である。
心に目覚めた日本国は政府開発援助(Official Development Assistance)で開発途上国に物・金を提供することは考え直さないといけない。国民総幸福量を言う国民総生産貧乏国ブータンは、心の先進国なのである。心の崩壊途上国の日本は、ブータン国の政府開発援助を要請する時期に来ている。行き先のなくなった物・金は、悩める日本国の老人に提供すれば、宇宙規模の幸福の連鎖反応・幸福の核分裂が始まる。
国民総幸福量は国民総生産より大切である。(Gross National Happiness is more important than Gross National Product) 「私達は私達に基本的な事を問う、どうやって物質主義と精神主義とのバランスを維持しつづけるか」
近代経済学の父、アダム・スミスは国富論の中で「人は本性として自分の利益のためには最大の力を発揮する。よって私欲の放任こそ経済を活性化し結果として国を富ませ公益に貢献する」が、資本(物・金)の運動が基本原理となる資本主義体制の思想で、戦後日本は物質的な繁栄を成し遂げたのである。反面、経済格差が拡大して、人間性の崩壊現象も増大している。物質主義偏重の弊害である。
「自分の利益」の解釈の違いなのであろう。物・金と獲れば物質主義であるし、心の有様と摂れば精神主義になる。
金と時間の使い方の違いである。ギャンブルに行けば巨額の金を手に入れることができる可能性がある。宝くじを購入すれば3億円当選するかもしれない。法事や結婚式や講演会に出席し、ボランティア活動に情熱を傾ければ、人の心の琴線に触れて、心和むのである。
瓢箪から駒が出るか、人間万事塞翁が馬になるのか不明であるけれども、考え方でどちらでも選択できる自由があるのであるが、どちらかに偏りすぎは善くない。覇権主義でなくて平衡感覚の問題である。唯物でなく、唯心でなく、唯物心のバランスの中道を求める心である。
心に目覚めた日本国は政府開発援助(Official Development Assistance)で開発途上国に物・金を提供することは考え直さないといけない。国民総幸福量を言う国民総生産貧乏国ブータンは、心の先進国なのである。心の崩壊途上国の日本は、ブータン国の政府開発援助を要請する時期に来ている。行き先のなくなった物・金は、悩める日本国の老人に提供すれば、宇宙規模の幸福の連鎖反応・幸福の核分裂が始まる。