吉原裏同心37 ～独り立ち～

端午の節句のその日
大門前に立った男女
一年余の京での修業を終え
吉原に戻った神守幹次郎と加門麻
再会を喜び合う
吉原の面々だったが
長い闘いで
吉原が失ったものは大きかった
幹次郎は
会所を率い
吉原を再生させることを誓う
そんな中
廓で小さな騒ぎが
やがて
それが幕閣を巻き込む大騒動へと発展していく
新しく始まる吉原の運命やいかに



老中田沼意次が倒れ
松平定信が台頭
居眠り磐音シリーズだと
『居眠り磐音江戸双紙49～意次ノ妄～』（2015_07_30）以降
新・古着屋総兵衛シリーズですと
6代目総兵衛勝頼の曾孫
今坂 勝臣が10代目を継いで
勢力拡大中の頃です
それぞれのシリーズで活躍している
つわものが
フィクションの中で
同じ時代にいる！
コレボレーションでもしてくれると
非常に
心躍るのですが…

一年の修業を経て
サクッと？
八代目吉原遊郭四郎兵衛を
継いでしまった
神守幹次郎ですが
裏同心も引き続き継続中
二足の草鞋を履いております
些細な波紋（歪）
常と異なる雰囲気を
瞬時に察知し
吉原に巣食う
陰謀を悉く暴き
潰していきます

その手腕
相変わらずお見事なのですが
今回は
新・古着屋総兵衛シリーズのテイストが
見受けられます
異国の妖術を操る
黒子装束の女登場～
幹次郎は
吉原内はおろか
老中首座松平定信や
京都所司代から
これまた
老中となった
太田備中守資愛（おおたびっちゅうのかみすけよし）と協力し
海賊船退治にも参加
この先
幕閣の主要メンバーの信頼を得て
吉原再建？

と思いきや
幕府財政再建に着手した
松平定信
頑張ったし
成果もでたのに失脚
陸奥白河藩の藩政に
専念することとなり
八代目吉原遊郭四郎兵衛としては
期待外れ
目論見が外れた？

吉原再建に関しては
権力に頼ることなく
自分たちの力で
頑張るきゃないと
自覚したみたいです
八代目として
吉原の町名主制度の改革や
京の祇園との
交流等々
構想を具体化するのが
今後の展開
テーマになると思われます

しかし
ここまで
神守幹次郎の
振り幅広げるのって…