時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

2022年劇団☆新感線 42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』

2022-05-19 | 舞台/役者

あらすじ(長文)
時は幕末
ところは駿河国の清水湊
清水湊にその人在りと噂された侠客・清水次郎⻑の快気祝いのため
ある料亭に甲州駿河の名だたる博徒の親分衆が集まっていた
続々訪れる親分方を調子よく迎える男がいた
他人の事情に勝手に口を出しては銭にする
❛口出し屋❜の草臥(そうが/宮野真守)である
さっそく
次郎⻑一家からも銭をせしめようと
幹部の小政の人探しを手伝うことに
次郎⻑が出入りで受けたひどい傷を直したという
評判の町医者・秋津永流(あきつながる/福士蒼汰)だ
次郎⻑復帰の立役者を宴席に誘うため
探しにいく草臥と大政、小政
座敷では次郎⻑の快気を祝い
親分衆が膳を囲んでいた
そこへ
今売り出し中の侠客・身堂蛇蝎(みどうだかつ/髙嶋政宏)が現れる


Image/SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

妻・麗波(うるは/松雪泰子)
息子・凶介(きょうすけ/木村了)
娘・揚羽(あげは/清水葉月)を引き連れ
己の顔見せのために次郎⻑の宴席へと乗り込んだのだ
無作法な挨拶にいきり立つ親分衆だったが
突然もがき苦しみはじめた
首に痛みを感じた次郎⻑が掴んだのはなんと蠍(さそり)
当時のこの国では見かけない毒蟲を使い
親分衆を皆殺しにし
彼らのシマを貰うとうそぶくと姿を消す
そこに駆けつける永流
瀕死の次郎⻑だったが
永流は持っていた毒消しでかろうじて彼の命を救う


Image/SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

一方
辺りを調べに走った草臥は凶介に出会う
その顔は
昔なじみと瓜二つだった
だが
凶介は覚えがない
不審に思う草臥
日の本にはいない毒蟲を使う侠客
昔なじみにそっくりの男
謎に満ちた身堂一家を探るため
永流と草臥は
彼らの根城である富士の裾野の無頼の宿を訪れる


Image/SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

蛇蝎と麗波が築き上げたその街は
喧騒と猥雑と絢爛と頽廃に満ちていた
豪胆にして無慈悲な蛇蝎が仕掛ける
人の命を金で買う大博打
その妖しき美貌と奇怪な術で人を惑わす麗波
草臥に刃を向ける凶介の正体は
揚羽と側近の風天千之介(ふうてんせんのすけ/粟根まこと)らに秘められた過去とは
身堂一家が巻き起こす無頼の風に巻き込まれる永流と草臥
その果てに己自身の宿命と因縁が明らかになり
やがて
日の本の命運すら揺るがす策謀と立ち向かうことになることを
彼らはまだ知らない

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』オフィシャル映像


昨年秋
9月・10月に上演予定だった舞台が
ようやく上演!
観劇叶いました


劇場は
池袋にある
東京建物Brillia HALL
初めて伺う劇場
外見の第一印象は
小さい?
着席しての印象
やっぱり小さい!
座席数1300
赤坂ACTシアターの
座席数1324と
さして変わえりないが
こじんまりした印象でした

公演は
今回も
面白っちゃ~
面白かったけど
まず
1幕:1時間15分
休憩:20分
2幕:1時間40分
計3時間15分…
今回
歌のシーン多過ぎじゃない?
くどいまでに
あんなに
歌のシーンいる?
もそっとけずっても
いいんじゃない?


Image/ SUNDAY FOLK PROMOTION

あと
後半に向けての
いつもの
内側から沸々と盛り上がる
高揚感
感じられませんでした

大陸の暗殺集団
ロウラン族の末裔が
日本に渡来して
暗殺家業を生業とするとし
誰が何のために?
これがみえてこない
帝暗殺に成功したけれど
宮中はこれを
10年隠蔽!
10年隠蔽する意義(意味)ないよね?
次の帝たてればいいだけの話

元皇宮警備一族の頭だった
身堂蛇蝎が
10年の間
人侠の独立国を創ろうと思った
その真意も不明
そして
妻・麗波(実は秋津永流の父親)が
単に
面白い実験だからと
京の都を火の海にして
再び帝を殺そうとしたのも
インパクトは乏しい
と言うか
新しい帝の暗殺
再度
誰かに依頼された感じでもない麗波が
日本で
実験する意味が分からん!


Image/ SUNDAY FOLK PROMOTION

でも
身堂蛇蝎率いる部隊との
壮絶な戦いを経て
永流の父親(男)が
瀕死の状態となり
それでも戦う姿に
惚れこんだ蛇蝎が
公家?身堂家に伝わる秘儀で
麗波(女)として
姿形を変化(へんげ)させちゃう
突拍子のない発想(展開)
それはそれで面白いと思いました
と言うか
休憩時間
F女史は
一幕のラスト
永流らが走り去った方向を
麗波が独り
いつまでも見ているシーンで
麗波は永流の父親説
推理していたので
男から女になる方法に
なるほどね~
納得した次第です

あの立ち姿だけで
観客に
永流の父親?
と予感させてしまう
役者松雪泰子の演技力
素晴らしかった!


            

終幕間際
永流と蛇蝎の戦いに
割って入る麗波
お前を倒すの私
お前を倒すのは俺

憎み合いながらも愛し合っている
蛇蝎と麗波の
壮絶なシーン
あれは素晴らしかった
ストーリー展開
意味不明でも
そんなものすっ飛ばして
納得させられてしった
それほどインパクトのある
最大の名場面
名シーンでした

秋津永流と草臥の主役を食い
σ(^_^;)の心を掴んだのは
松雪泰子さんが演じた麗波です
松雪さんの麗波なくして
この作品の成功は
なかったとすら思う

最後に
福士蒼汰さん演ずる
永流の使う武器ですが
剣先を用途によって
いちいち手動で付け替えねばならず
その都度
流れが途切れ
スピード感は中途半端
切れも悪い殺陣
と言う印象が残ってしまうので
残念
と言うか
気になりました

この記事についてブログを書く
« Race to Torino 2022 | トップ | これは経費で落ちません!経... »
最新の画像もっと見る

舞台/役者」カテゴリの最新記事